【密閉式風防】(みっぺいしきふうぼう)

飛行機コックピットキャノピーで完全に覆い、外気と遮断した風防
抗力の低減に効果が有り、最高速度が400km/h〜500km/hに達した1930年代以降の飛行機の殆どは密閉式の風防が採用されている。

開放式風防からの過渡期には、その圧迫感を嫌うパイロットが少なからず存在した。

また、緊急脱出の際にも障害となる場合があった。
スピットファイアなどでは、風圧によりキャノピーがスライドせず、脱出に失敗して死亡する例がしばしば発生した *1
CR42?I-16?などの戦闘機は、上記の理由から急降下速度が500km/hを超えるにも関わらず、密閉式風防を備えていない。


*1 現在、密閉式風防を備える戦闘機は、脱出の前にキャノピーの投棄・破砕を自動的に行うようになっている。

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