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*&ruby(ぼうえいだいがっこう){【防衛大学校】}; [#v286044d]
[[防衛省]]の機関のひとつで、将来、陸海空[[自衛隊]]で[[部隊]]・艦船の指揮を執る「幹部自衛官」となるべき人材を養成する学校。~
[[旧軍]]や外国軍の「士官学校(兵学校)」に相当する。~
校舎は神奈川県横須賀市に所在する。~
National Defense Academy(NDA).~
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[[防衛省]]の機関のひとつで、[[自衛隊]]で[[部隊]]・[[艦船>艦艇]]の指揮を執る「[[幹部自衛官>士官]]」を養成する学校。~
校舎は神奈川県横須賀市に所在する。~
[[旧軍>日本軍]]や外国軍の「[[士官]]学校(兵学校)」に相当する。~
>ただし、工学分野に偏ったカリキュラムが組まれており、士官学校として正常に機能していないという指摘もある。~
指揮・[[軍政]]・国際活動において第一に必要な教養は“文系”に属しており、卒業生らが総じて文化的素養に欠ける事実をもって[[自衛隊]]内の病巣と見る向きもある。~
……とはいえ、近現代の教育制度は常に危険思想との格闘であり、愚民化教育も一つの選択肢ではある。~
「軍人が教養を持つと[[クーデター]]を企て始める」というのは人類史の普遍的傾向であり、日本史もその例に漏れない。

入学試験の受験資格は「日本国籍を有する高校卒業程度の18歳以上21歳未満の男女」。~
カリキュラムは一般の4年制総合大学と同等の専門教育、および幹部予定者たる[[自衛官]]としての教育訓練である。~
カリキュラムは4年制で、4年制総合大学相当の専門教育と、[[自衛官]]幹部候補としての教育訓練が行われ、卒業生には4年制総合大学と同等の学位が授与される。~
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在学中の学生は防衛省職員としての身分を与えられるが、卒業までは無階級である。~
在学中の学生は[[防衛省]]職員としての身分を与えられるが、卒業までは無階級である。~
[[任官拒否]]または退学処分となった場合を除けば、卒業と同時に[[曹長]]に任命される。~
卒業生は自衛隊の幹部候補生学校でさらに幹部専門教育を受け、修了後に三尉に昇進、指揮官として各地に配属される。
その後、卒業生は各[[自衛隊]]の[[幹部候補生>士官候補生]]学校でさらに[[幹部>士官]]専門教育を受け、これを修了した段階で[[三尉>尉官]]に昇進し、指揮官として各地に配属される。

>[[陸上自衛隊]]では福岡県・前川原駐屯地に配属。学校で6ヶ月、[[部隊]]で6ヶ月の教育を受ける。~
[[海上自衛隊]]では広島県・江田島基地に配属。学校で1年間の教育をうけた後、練習艦隊で6ヶ月の練習航海を行う。~
[[航空自衛隊]]では奈良県・奈良基地に配属。学校で6ヶ月、[[部隊]]で6ヶ月の教育を受ける。
[[海上自衛隊]]では広島県・江田島基地に配属。学校で1年間、練習航海で6ヶ月の教育を受ける。~
[[航空自衛隊]]では奈良県・奈良基地((余談だが、同基地は奈良県下で唯一([[地方協力本部>自衛隊地方協力本部]]を除く)の自衛隊施設でもある。&br; (なお、県下の警備・災害派遣などは[[陸上自衛隊]][[中部方面隊]]隷下の[[工兵]][[旅団]]「第4施設団」(京都府・大久保駐屯地所在)が受け持っている)))に配属。学校で6ヶ月、[[部隊]]で6ヶ月の教育を受ける。

防衛大学校公式webサイト:[[http://www.nda.ac.jp/index-j.html]]~
なお、[[自衛隊の幹部>士官]]を目指す若者にとって、防衛大学校の卒業は必須条件ではない。~
大学・大学院・専門職からの幹部入隊、一般隊員からの登用((この制度があるため、[[幹部自衛官>士官]]の平均年齢は41歳と高齢化している。&br;  その改善策として「[[上級曹長>准士官]]」制度を導入し、[[曹>下士官]]からの昇級を事実上不可能にする案もあるが、現時点でこれに関する具体的な動きはない。))などでも[[幹部>士官]]になる事が可能である((ただし、防衛大学校の卒業生は「Bコース」「B幹」などと呼ばれ、他の出自と比べて昇進が早い傾向にある。))。~
~
防衛大学校公式webサイト:https://www.mod.go.jp/nda/~

**幹部自衛官への道 [#ef41b2a8]
自衛隊で「幹部」として勤務する幹部自衛官になる場合、防衛大学校の卒業は必須条件ではない((ただし、防衛大学校の卒業生は「Bコース」「B幹」などと呼ばれ、他の出自と比べて昇進が早い傾向にある。))。

:一般大学卒|一般の大学卒業後に自衛隊への入隊(就職)を希望した場合。
:選抜試験|一般隊員として入隊後、三曹以上の階級を経て選抜試験に合格した場合((この制度があるため、幹部自衛官の平均年齢は[[アメリカ軍]]よりも7歳高い41歳と高齢化している。&br;  その改善策として「上級曹長」制度を導入して曹からの昇級を制限する事が検討されている。))。
:医科幹部候補|防衛医科大学校の卒業生。~
医師国家免許を取得して二尉に任官され、[[防衛医官]]として勤務する。
:歯科/薬剤科幹部候補生|大学で歯学・薬学の専門課程を学んだ学生が採用される。~
採用後、国家試験に合格して免許を取得すると歯科医は二尉、薬剤師は三尉に任官される。
:飛行幹部候補生|[[海上自衛隊]]・[[航空自衛隊]]の[[航空学生]]課程を修了した隊員。~
([[陸上自衛隊]]の[[陸曹航空操縦学生]]課程の修了者もこれに準じる)~
卒業後は[[パイロット]]・[[戦術航空士]]として航空部隊で勤務する。
:貸費学生|大学・大学院で防衛大臣が指定した学科を専攻している学生に、卒業後の自衛隊勤務を条件に[[防衛省]]が奨学金を貸し付けるもの。~
技術系の[[職種]]・[[職域]]に配属される。~
なお、学生に貸し付けられた奨学金は自衛隊で一定期間勤務することで返済が免除される。
:技術海上幹部(公募)|[[海上自衛隊]]のみ。一定年数以上の実務経験を持つ技術者を二尉もしくは一尉の待遇で中途採用するもの。
:医科/歯科幹部(公募)|一定年数以上の実務経験を持つ医師・歯科医師を二尉から二佐までの待遇で中途採用するもの。~
[[自衛隊]]発足当初の防衛医官は全てこのコースで採用されていた。


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