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*&ruby(ほうめんたい){【方面隊】}; [#c728c545]
[[陸上自衛隊]]の最大の単位で、諸外国の[[陸軍]]における「軍管区」或いは「地域軍」に相当する。~
複数の[[師団]]又は旅団と直轄部隊から編制されるが、実際の規模は[[師団]]かそれをやや上回る程度(([[師団]]の実態が増強旅団程度であるため。))であり、~
運用能力はかつての「管区隊」を下回る。規模に対して司令部機能が大き過ぎ、~
また方面混成団や補給処といった余計な部隊や機関を抱えているため鈍重になってしまうからである。~
方面隊が機能していたのは精々[[管区隊>師団]]や[[混成団]]を擁していた頃くらいである。又、司令部機能が大きいといっても、~
東日本大震災の様に大規模な統合任務部隊の指揮するには、
キャパシティが小さく、「帯に短し、襷に長し」であった。~
今日における方面隊は,[[師団]の水増しの様な立ち位置に成り下がってしまった~
と言っても過言ではない。
[[陸上自衛隊]]における[[部隊]]編成単位。~
現在の陸上自衛隊における最大の[[戦略]]的部隊単位であり、国際的な定義に照らし合わせると[[「軍団」>部隊]]、あるいは軍管区・地域軍に相当する。~
~
一個の方面隊は指揮統制を行う方面総監部、基幹戦力となる数個の[[師団]]・[[旅団]]・および直轄の小規模[[部隊]]で構成される。~
>なお、[[陸上自衛隊]]は人的資源上の理由から比較的少人数で[[部隊]]を編成する傾向にある。~
典型的な[[陸軍]]国の編成と比較した場合、方面隊は1個師団相当、隷下の師団は1個[[（独立混成）旅団>旅団]]相当、旅団は[[連隊（戦闘群）>連隊]]程度の実働戦力と見積もられている。
現在、方面隊は以下に掲げる5個方面隊が編成されており、「方面区」と呼ばれる担当地域の防衛・警備や災害派遣などを担任している。~
方面隊の指揮官である「方面総監」には[[陸将(乙)>将（自衛官）]]（「[[中将]]相当」）の[[階級]]にある[[自衛官]]が充てられている。
**方面隊一覧 [#p0e0366e]
-[[北部方面隊]](NA)（北海道）
--北部方面総監部（北海道札幌市/札幌駐屯地）
-[[東北方面隊]](NEA)（東北地方）
--東北方面総監部（宮城県仙台市/仙台駐屯地）
-[[東部方面隊]](EA)（関東・甲信越地方・静岡県）
--東部方面総監部（埼玉県朝霞市/朝霞駐屯地）
-[[中部方面隊]](MA)（甲信越地方、静岡県を除く中部地方・近畿・中国・四国地方）
--中部方面総監部（兵庫県伊丹市/伊丹駐屯地）
-[[西部方面隊]](WA)（九州地方及び沖縄県）
--西部方面総監部（熊本県熊本市/健軍駐屯地）
**方面総監部の内部組織 [#jc9b3312]
-方面総監
-方面幕僚長（かつては方面副総監)
-方面幕僚副長（かつては方面幕僚長。現在、行政・防衛の二名がいる)
-政策補佐官（[[事務官>制服組]]）
-総務部
--総務課
--地域連絡調整課
--会計課
-人事部
--人事課
--募集課
--厚生課
--援護業務課
-情報部
--情報課
--資料課
-防衛部
--防衛課
--訓練課
-装備部
--後方運用課
--装備課
--需品課
--施設課
-医務官
-監察官
-法務官
-方面総監部付隊
