【放射能】 †
放射性物質が放射線を出す性質・能力、もしくはその現象。
一般的な核物質として
物質 | 半減期(年) | 放射能(GBq/g) | 用途 |
U235 | 7.04x10^8 | 7.11x10^(-5) | 原子炉燃料 |
U238 | 4.47x10^9 | 1.24x10^(-5) | 劣化ウラン |
Pu239 | 2.41x10^4 | 2.30 | 高速増殖炉 |
となる。
例えば、プルトニウムはウランよりも数万倍も放射能が高い。そのため、少量でも危険といわれる。また、放射能が高い物質は半減期も短い傾向になる。
ただ、放射線の項でもあるように「放射能=人体への被害」では必ずしもない。自然の状態ではα線を主に出すため、皮膚に付いた程度では洗い流すだけでよい。問題となるのは、呼吸や食事により体内に摂取してしまった場合である。その場合、プルトニウムの放射性毒性が存分に発揮されることになる。
体内に入ってしまった場合、キレート剤で排出を促す。
一般的に「放射能漏れ」という表現がよく使われるが、これは「性質」や「現象」が漏れるということになるため、誤りである。
正確に言うとすれば「放射性物質漏れ」や「放射線汚染物質漏れ」のようになる。