【歩兵】(ほへい)

Infantry.
徒歩で移動し、槍、剣、銃などで戦う兵士(原義)。
近代以後の軍隊においては、小銃機関銃手榴弾などの小火器で武装し、徒歩で機動しながら戦闘行動を行なう兵士のことを指す。

「施設の占領および捕虜の拘束を行える唯一の兵科」
「最も多様な任務に対応できる兵科」
「隠密行動時に最も発見されにくい兵科」
「ユニットコストが最も安価な兵科」
「完全に無力化するのが最も難しい兵科」
という特徴がある。
このため、戦車戦闘機といった兵器が登場し、進化した21世紀の現代にあっても
軍隊の中核としての重要性は揺らいでおらず、常に戦闘に決着をつける兵科でありつづけている。
また、現在では低強度紛争に対処する部隊の重要性が増している。

現代軍隊においては歩兵戦闘車APC装甲兵員輸送車)、トラックなどで戦場を移動する機械化歩兵が一般的であり、また、主力戦車自走砲攻撃ヘリコプターと緊密に連携して動くのが常であるため、厳密な意味での「歩兵部隊」は、一部の国や地域を除いて殆ど存在しない。
しかし、車両や航空機は使用が制限される状況も大いに有り得る。また、隠密性に劣る点も短所として存在する。
この為機械化の進んだ現代においても、どこにでも展開しどこにでも侵入できるように「歩兵の仕事は歩く事」であり続けている。

なお、自衛隊では「普通科」と呼称する。歩兵に相当するので当然、最も大人数を誇る陸上自衛隊最大の職種である。

関連:特殊部隊(軍事)


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