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*&ruby(へんたい){【編隊】}; [#za2069cf]
2機以上の[[航空機]]が、相互の位置関係を一定に保ったまま飛行すること。フォーメーション。~
あるいは、空中での作戦における行動単位のこと。~
&ruby(フォーメーション){Formation};.~
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2機以上の[[航空機]]が、相互の位置関係を一定に保ったまま飛行する事。~
日本語では編隊を組んで行動する航空部隊それ自体も「編隊」と称する。~
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多くの場合、2機のみの編隊は「[[エレメント]]」、4機以上の編隊は「[[フライト]]」と呼ぶ。~
[[部隊]]の常として指揮官が任命され、「エレメントリーダー」「フライトリーダー」などと称する。~
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写真撮影や[[エアショー]]では大抵、見栄えを重視して航空機同士が極度に密集する。~
一方、実戦では間隔を広く取り、[[僚機>ウィングマン]]と数マイル離れる事も珍しくない。~
回避[[機動>マニューバー]]が可能なだけの空間が必要とされるため、密集する事は戦闘では害になる。~
とはいえ、[[僚機>ウィングマン]]との距離を一定に保つ事自体は[[パイロット>エビエーター]]に必須の技能である。~
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関連:[[編隊灯]]
とくに2機のみの編隊を[[エレメント]]ということがあり、4機以上の編隊を[[フライト]]と呼び、それぞれ2機編隊長エレメントリーダー、4機以上の編隊長フライトリーダーがリードする。(ただし米軍の場合)~
現代航空戦においては交戦距離が目視外にも達しているため、密集した編隊が組まれる事は無く、[[僚機>ウィングマン]]との間隔はおおむね数マイルに達する。~
緊密な編隊に実用的な意味は皆無であり、[[エアショー]]や写真撮影などで見栄えを重視する場合や、[[僚機>ウィングマン]]の根性養成として行われる。
**さまざまな編隊 [#h5fec3d1]
-[[トレイル]]~
1番機が先頭に立ち、そのやや後方下方に2番機、さらにやや後方下方に3番機…と、一列に並ぶ編隊。
代表的な編隊の形に以下のようなものがある。
-[[トレイル]]
-[[エシュロン]]
-[[アブレスト]]
-[[アローヘッド]]
-[[ダイアモンド]]
-[[デルタ]]
-[[フィンガーチップ]]
-[[ファイブガード]]
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-エシュロン~
先頭のリーダーから右斜め後ろ、もしくは左斜め後ろに[[ウィングマン]]が一列に並ぶ編隊。~
関連:[[編隊灯]]
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#4
-[[アブレスト]]~
2機以上の機が横一列に並んだ編隊。ラインアブレストとも。
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-[[アローヘッド]]~
その名のとおり、弓矢の鏃のような隊形をした編隊。
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-[[ダイヤモンド]]~
ひし形の4機編隊。
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#4
-[[デルタ]]~
3機以上の編隊で三角形を作る。~
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#6 #4 #5
-[[フィンガーチップ]]~
まっすぐ伸ばした手の形を模した編隊。~
1番機を中指、2番機を人差し指、3番機を薬指、4番機を小指に見立てている。~
戦術的には目視警戒を重視しており、[[レーダー]]が不十分な時代の[[戦闘機]]編隊に多く見られた。~
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-[[ファイブガード]]~
トランプの5カードの絵柄の配置を模した5機編隊。~
あまり一般的な[[編隊]]ではなく、[[サンダーバーズ]]等の[[曲技機]]にのみ用いられる。
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