【編隊】(へんたい)

Formation(フォーメーション).

2機以上の航空機が、相互の位置関係を一定に保ったまま飛行する事。
日本語では編隊を組んで行動する航空部隊それ自体も「編隊」と称する。

2機のみの編隊は「エレメント」、4機以上の編隊は「フライト」と呼ぶ。
部隊の常として指揮官が任命され、「エレメントリーダー」「フライトリーダー」などと称する。

写真撮影やエアショーでは見栄えを重視して極度に密集する。
一方、実戦では間隔を広く取り、僚機と数マイル離れる事も珍しくない。
回避機動が可能なだけの空間が必要とされるため、密集する事は戦闘では害になる。
とはいえ、僚機との距離を一定に保つ事自体はパイロットに必須の技能である。

関連:編隊灯

さまざまな編隊

  • トレイル
    1番機が先頭に立ち、そのやや後方下方に2番機、さらにやや後方下方に3番機…と、一列に並ぶ編隊。
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 #1  
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 #3
 #4 
  • エシュロン
    先頭のリーダーから右斜め後ろ、もしくは左斜め後ろにウィングマンが一列に並ぶ編隊。

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      #2    
        #3 
          #4
  • アブレスト
    2機以上の機が横一列に並んだ編隊。ラインアブレストとも。
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 #4 #3 #1 #2 #5 
  • アローヘッド
    その名のとおり、弓矢の鏃のような隊形をした編隊。
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  #1
  #2
#3  #4
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 #1
#3  #2
  #4
  • デルタ
    3機以上の編隊で三角形を作る。

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        #1  
      #3  #2
    #6  #4  #5
  • フィンガーチップ
    まっすぐ伸ばした手の形を模した編隊。
    1番機を中指、2番機を人差し指、3番機を薬指、4番機を小指に見立てている。
    戦術的には目視警戒を重視しており、レーダーが不十分な時代の戦闘機編隊に多く見られた。
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  #3  #2
#4
  • ファイブガード
    トランプの5カードの絵柄の配置を模した5機編隊。
    あまり一般的な編隊ではなく、サンダーバーズ等の曲技機にのみ用いられる。
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