*&ruby(ぶたい){【部隊】}; [#dad0fb9e]
2人以上の人員が所属する組織のこと。~
車輌等の場合は、たとえ1両であっても複数名の人員を擁する場合があり、その場合は1両でも部隊が成立してしまう。~
~
軍隊の部隊は分隊から方面隊まで非常に多岐にわたり、時代や国によって大きく違うので一概には言えないが、おおむね以下のようになる。~
~
>方面軍・方面隊・軍団・軍(Corps)
>>複数の師団・旅団を擁する最大の単位。~
日本の[[陸上自衛隊]]では「方面隊」と呼称するが、国によって大きく異なる。~
指揮階級:将官(大将・中将)~
>[[師団]](Division)
>>さまざまな兵科を擁し、完結した作戦行動を行える部隊単位。~
規模はおおむね7000〜15000名程度。~
師団や旅団は、複数の連隊や大隊からなることが多い。~
指揮階級:将官(中将・少将)~
>旅団(Brigade)
>>単独の兵科で師団に組み込まれている場合もあるが、師団と同じくさまざまな兵科を擁し「準師団」的な位置づけがなされることもある。~
師団より規模が小さいため、[[兵站]]を持たないことがある。~
指揮階級:将官(少将・准将)~
>混成団
>>陸上自衛隊独自の編制。~
師団・旅団と同様に複数の兵科からなるが、規模は旅団よりもさらに小さい。~
指揮階級:将官(将補=少将)~
>連隊(Regiment)
>>「[[普通科]]連隊」「[[特科]]連隊」というように、単独の兵科で編成される最大の単位となることが多い編制。~
複数の中隊で連隊や大隊が構成される。~
指揮階級:佐官(大佐・中佐)~
>大隊 (Battalion, Squadron): 
>>連隊と並び、単独の兵科における最大の単位となることが多い編成。~
数個の大隊で連隊が構成されることもあるが、複数の大隊や連隊が組み合わされて師団や旅団を成す場合が多い。~
また、このクラス以上の部隊指揮官には、意志決定を補佐する[[参謀]]がつけられる。~
なお、[[自衛隊]]の普通科には存在しない。~
指揮階級:佐官(中佐・少佐)~
>中隊(Company, Squadron, Battery, Troop): 
>>数個の小隊が集まってできる単位。~
戦車・砲兵・通信などの諸兵科は、この単位まで分けられることが多い。~
指揮階級:尉官(大尉・中尉)~
>小隊(Platoon)
>>数個の分隊が集まってできる単位。~
歩兵30名ないしは戦車3〜4両程度から構成される。~
指揮階級:尉官(中尉・少尉)~
>分隊(Squad)
>>最小の単位。~
[[歩兵]](普通科)の場合はおおむね10名程度で、下士官が指揮官となることが多い。~
近年では機械化の進展で[[APC]]・[[歩兵戦闘車]]や[[輸送ヘリコプター>ヘリコプター]]に搭載されることを前提とした員数構成になることが多くなった。~
また、この下に「班」や「組」というさらに小さい編制が作られることもあるが、自衛隊の教育隊では分隊のことを「班」と呼ぶ。~
指揮階級:下士官(曹長・軍曹)~

※「指揮階級」は概ねの目安である。 

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS