*&ruby(ふそう){【扶桑】}; [#za1ddf43]
古代中国の伝説で東方の果てにある巨木（原義）。~
転じて、日本国の異称でもある。~
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[[日本海軍>日本軍]]及び[[海上保安庁]]の艦艇名として幾度か用いられた。~
**甲鉄艦「扶桑」 [#ca005c40]
明治時代初期、英国で建造された装甲艦。同型艦はない。~
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明治時代の海軍創設時、海上警備に使用できる艦艇は元佐賀藩のスループ「日進」1隻のみであり、残りの艦は主に練習艦として用いられていた。~
そこに「佐賀の乱」や「台湾出兵」などが起こって強力な軍艦の必要性が痛感され「金剛」型[[コルベット]]と共に発注されたのが本艦であった。~
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設計は、当時英国が保有していた「オーディシアス」型装甲艦をベースに縮小した形でなされており、実態は機帆走装甲[[フリゲート]]もしくは装甲[[コルベット]]というべき艦であった。~
後に艦種を「[[二等戦艦>戦艦]]」に変更しているため「日本初の[[戦艦]]」とも呼ばれるが、実際には[[海防戦艦>海防艦]]程度の戦闘力しかもっていなかった。~
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後年、帆を撤去して日清戦争や[[日露戦争]]にも参戦したが、すでに旧式化して久しく、活躍はできなかった。~
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1908年に除籍され、1910年にスクラップとして処分された。
**超ド級戦艦「扶桑」 [#h63d89be]
明治時代末期〜大正時代初期（1910年代前半）、日本海軍が建造した[[超ド級]][[戦艦]]。同型艦に「山城」がある。~
日本が初めて建造した超ド級戦艦でもあった。~
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1930年代に二度にわたって近代化改装が行われたものの、速力は24[[ノット]]にとどまり、[[長門]]級や[[大和]]級といった新世代の戦艦には追随できなかった。~
そのため、[[大東亜戦争]]開戦後は姉妹艦の「山城」、準同型艦の「伊勢」「[[日向]]」と共に第1艦隊第2戦隊を構成していたが、もと[[巡洋戦艦]]の[[金剛型>金剛]]が[[空母>航空母艦]][[機動部隊]]に随行して各地を転戦したのに対し、柱島泊地やトラック環礁などにとどまっていることが多く、活躍らしい活躍はできなかった。~
>この間、[[ミッドウェー海戦]]の大敗で空母4隻を失ったことにより空母への改装も俎上に上がるが、[[日向]]が5番砲塔を爆発事故で失っていたことから伊勢型戦艦のみが「[[航空戦艦]]」に改装されることになった。
1944年10月、捷一号作戦（[[レイテ沖海戦]]）に参加。~
第一遊撃部隊第三部隊（通称西村艦隊）の[[旗艦]]としてスリガオ海峡からレイテ湾に突入をもくろんだが、アメリカ艦隊の雷撃で[[魚雷]]が命中して横転、大爆発を起こして沈没した。~
**ヘリコプター2機搭載型巡視船「ふそう」 [#sca48311]
JCG Fuso（PLH-21）.~
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「[[みずほ（初代）>瑞穂]]」型巡視船のネームシップ「みずほ（初代）」が、配置替えに伴って改名されたもの。~
同型船に「やしま」がある。~
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現在は第八管区海上保安部舞鶴海上保安部に所属し、舞鶴港を母港としている。~
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船の詳細は[[みずほ>瑞穂]]の項を参照のこと。~
