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*&ruby(ふじじゅうこうぎょう){【富士重工業】}; [#yf6af49c]
Fuji Heavy Industries(FHI).~
自動車、[[航空機]]などの生産を手がける日本の重機械メーカー。本社は東京都新宿区に所在する。~
一般には「スバル」のブランド名で知られる自動車メーカーとして認知されている。~
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1917年(大正6年)、元[[帝国海軍>日本軍]]機関大尉・中島知久平が群馬県新田郡尾島町(現在の太田市)に設立した「飛行機研究所」がルーツ。~
その後、社名を「中島飛行機」と改め、主として[[帝国陸海軍>日本軍]]に納入される[[軍用機]]及びその[[エンジン]]の開発・生産を手がけ、[[第二次世界大戦]]の頃には[[三菱>三菱重工業]]や[[川崎>川崎重工業]]と並ぶ、アジアでも有数の航空機メーカーとなっていた。~
1917年(大正6年)12月、元[[帝国海軍>日本軍]]機関大尉・中島知久平が群馬県新田郡尾島町(現在の太田市)に設立した「飛行機研究所」がルーツ。~
翌年、神戸の豪商・川西清兵衛((後に[[川西航空機>新明和工業]]を設立する。))が出資し「合資会社日本飛行機製作所」となり一度社名は消滅してしまうが、3年後に中島と川西の経営方針が合わないことから同社は解散。~
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1919年に再び「中島飛行機」としてスタートし、主として[[帝国陸海軍>日本軍]]に納入される[[軍用機]]及びその[[エンジン]]の開発・生産を手がけ、[[第二次世界大戦]]の頃には[[三菱>三菱重工業]]や[[川崎>川崎重工業]]と並ぶ、アジアでも有数の航空機メーカーとなっていた。~
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しかし、戦争末期には同社の工場・事業所の多くが[[アメリカ軍]]による[[戦略爆撃]]の重要目標とされ、壊滅的打撃をこうむることになる。~
そして終戦後、[[GHQ]]によって二度と軍需産業に復帰できないよう徹底的に解体され((これは戦争末期、会社ぐるみで軍に徴用されるなど、軍ときわめて密接な関係にあったことが原因とされている。&br; そのため、工場・事業所単位で15社以上に分社化された。))、「中島飛行機」は一度消滅する。~
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その後、1953年〜55年にかけて分社化された旧工場・事業所が合同して「富士重工業」として再発足。((旧中島飛行機の全てが再統合したわけでなく、例えば中島が研究していた[[ロケットエンジン]]の技術は現在[[IHIエアロスペース>IHI]]が継承している。))~
現在、航空・軍事分野では主に[[防衛省]]向けに[[練習機]]や[[ヘリコプター]]の納入を行っている他、日米欧各社の[[旅客機]]の部品製作にも多く参加している。~
また、これ以外には「スバル」のブランド名で知られる自動車や「ロビン」のブランド名で知られる汎用小型エンジンの生産なども行っている。~
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関連：[[富嶽]]~
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メーカー公式webサイト~
http://www.fhi.co.jp/
**主な製品 [#t3b4879a]
ここでは、戦前の中島飛行機時代と戦後の富士重工時代とに分けて述べる。~
***中島飛行機時代 [#yc996d9c]
-[[戦闘機]]
--九〇式艦上戦闘機
--九五式艦上戦闘機
--[[九七式戦闘機]]
--一式戦闘機「隼」
--二式戦闘機「鍾馗」
--四式戦闘機「疾風」
--[[月光]]
--天雷（試作のみ）
--[[零式艦上戦闘機]]（[[三菱>三菱重工業]]から受託生産したもの）((同機の全生産機数の2/3を占めていた。))
--[[二式水上戦闘機]]
-[[攻撃機]]・[[爆撃機]]
--一〇〇式重爆撃機「呑龍」
--[[九七式艦上攻撃機]]（一型及び三型）
--[[天山]]
--[[橘花]]（旧軍唯一のジェット機）
--[[深山]]
--[[連山]]
--[[富嶽]]（構想のみ）
--火龍（構想のみ）
--剣((海軍型の呼称は「藤花」。))（[[特攻機]]）
-[[偵察機]]
--一五式水上偵察機
--九〇式水上偵察機（二型）
--九五式水上偵察機
--九七式艦上偵察機
--彩雲
--瑞雲
***富士重工時代 [#v24d6fcd]
-[[練習機]]・連絡機
--[[T-1A/B>T-1]]中等練習機（戦後初の国産実用ジェット機）
--[[LM]]
---KM-2（[[海上自衛隊]]納入の[[初等練習機>練習機]]）
---TL-1（[[陸上自衛隊]]納入の連絡機）
---[[T-3]]（[[航空自衛隊]]納入の[[初等練習機>練習機]]）
---[[T-5]]（KM-2の後継）
---[[T-7]]（[[T-3]]の後継）
-[[ヘリコプター]]
--[[UH-1B/D/H>UH-1]]（[[ライセンス生産]]）
---ベル204B（UH-1Bの民間型）
--[[UH-1J>UH-1]]（[[陸上自衛隊]]向けに独自生産したUH-1の近代化型。機体構造はUH-1Nとほぼ同じ。）
---ベル205B（UH-1Jの民間型）
--[[AH-1S>AH-1]]（[[ライセンス生産]]）((オリジナルの形式では「近代化AH-1S（AH-1F）」、または「AH-1S C-NITE」に相当する機体。))
--[[AH-64DJP>AH-64]]（[[ライセンス生産]]）((ミリ波[[レーダー]]「ロングボウ・システム」搭載型。&br; 本国での生産が打ち切られたため、わずか13機で生産終了となってしまった。))
--RPH-2（無人ヘリコプター）
-軽飛行機
--[[FA-200]]
--FA-300（米ロックウェル社との共同開発）
-[[標的機]]
--[[J/AQM-1]]
-宇宙関連機器
--[[HIIAロケット>H型ロケット]]
--ピギーバック衛星
--テレジット（人工衛星）
-その他
--[[ペトリオット>MIM-104]][[中距離地対空誘導弾>地対空ミサイル]]用アンテナマストグループ
--航空機用シミュレーター~
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-他社と分担生産した機体
--[[自衛隊機>軍用機]]
---[[F-2]]（主契約社は[[三菱>三菱重工業]]。[[主翼]]・尾翼などの製作を担当）
---[[T-4]]（主契約社は[[川崎>川崎重工業]]。主翼・尾翼・[[キャノピー]]の製作を担当）
---[[OH-1]]（主契約社は[[川崎>川崎重工業]]。尾翼・[[キャノピー]]などの製作を担当）
---[[US-1]]（主契約社は新明和。主翼外翼・エンジンナセル・尾翼などの製作を担当）
---[[P-3C>P-3]]（ライセンス生産の主契約社は[[川崎>川崎重工業]]。主翼の製作を担当）
---[[U-125A>U-125]]（[[BAe]]からの輸入。[[自衛隊]]への納入に先立つ艤装品取り付け・整備などを担当）
--民間機
---[[YS-11]]
---[[B737]]（[[エレベーター]]の製作を担当）
---[[B747]]（[[エルロン>補助翼]]・[[スポイラー]]の製作を担当）
---[[B757]]（[[アウトボードフラップ>フラップ]]の製作を担当）
---[[B767]]（[[主脚>降着装置]]格納ドア・翼胴フェアリングの製作を担当）
---[[B777]]（[[ボーイング]]との共同開発。中央翼・[[主脚>降着装置]]格納ドア・翼胴フェアリングの製作を担当）
---[[B787]]（[[ボーイング]]との共同開発。中央翼の製作を担当）
---[[A380]]（垂直尾翼構造を担当）
---ホーカー ホライゾンM4000（主翼構造の製作及びシステム開発を担当）
---[[BA609]]（胴体構造開発を担当）
---エクリプス500（主翼の製作を担当）
---ボンバルディア DASH-8
---[[MRJ]]（[[三菱航空機>三菱重工業]]との共同開発。主翼などの製作を担当）~
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