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*&ruby(ふはつ){【不発】}; [#i17135d4]
使用者が意図した時に[[装薬]]や[[爆薬]]に点火されず、結果として発射・起爆しない事。~
[[不時発射>誤射]]の対義語。~
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装薬や爆薬が生産されてからの経時劣化による化学的な原因、制御装置の故障による機械的な原因、あるいは使用者が単に操作手順を間違えた事による人為的な原因など様々な理由で起こり得るが、いずれにせよ完全に不発を防ぐ事は不可能で、いくらかは確率的に必ず起こり得るものと想定されている。((陸軍では予備の武器と人員を確保し、航空機では[[ミサイル]]や[[爆弾]]を複数搭載する。))~
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どの銃器、砲に限らず不発となった場合その兵器はほぼ確実に使用不能となり、不発の弾薬を薬室から除去するなどの復帰動作が必要となる(武器によっては特殊かつ危険な方法を取らなければならないことがある((例えば[[迫撃砲]]で不発弾を除去する場合、静かに発射口を下に向けて特殊な器具で砲弾を取り出す。&br;  [[戦車]]の主砲では狭い車内でいつ破裂してもおかしくない砲弾を車外に運び出さなければならない。)))。そのため特に[[自動小銃]]のように連続発射を前提にした武器にとって不発は致命的である。~
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不発弾のうち発射・投下された後で[[爆薬]]に問題が発生した場合、時間経過とともに何らかの原因で起爆してしまう可能性が存在する。~
特に[[爆撃]]では不発弾の存在が確認しにくく、また仮に確認されていても回収できないため、長期間に渡って放置された後、数年後、数十年後に発覚して一般市民に危険と厄介事を持ち込む事もある。~
特に[[爆撃]]では不発弾の存在が確認しにくく、また仮に確認されていても回収できないため、長期間に渡って放置された後、数年〜数十年後に何らかの形で発覚して一般市民に危険と厄介事を持ち込む事もままある。~
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また、[[機関砲]]による射撃戦が主だった[[WW2>第二次世界大戦]]時代までの[[戦闘機]]において、弾薬の不発は深刻な問題だった。現場で問題の不発弾を取り除いて再始動するのが困難(もしくは不可能)だからである。~
これに対処するため、多くの戦闘機は複数の機関砲を搭載し、後の時代においては不発弾が発生しても射撃が継続可能な[[チェーンガン]]や[[ガトリングガン]]が航空機向け機関砲として重要視された(特に[[アメリカ軍]])。~


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