【表面効果】(ひょうめんこうか)

Surface effect
航空機などの飛翔体が地表や水面上に近づくと、ダウンウォッシュが圧縮されて揚力が増大する現象。
地面効果(Ground effect)とも呼ばれる。
対地高度主翼スパンの半分以下になると顕著になるとされる。
航空機のスペックを記載する際の条件で、表面効果を受けている状態を「地面効果内」(IGE)*1、受けていない状態を「地面効果外」(OGE)*2と呼ぶ。

固定翼機では離着陸時の速度が低いため、その際の揚力は表面効果の助けによるところが大きい。
ただし艦上機の場合は、着艦寸前に飛行甲板から突然表面効果を受けるため、機体が不安定になるというデメリットがある。
対策として、フレアを取らず飛行甲板へ叩きつけるように着艦する。
また、ヘリコプターでは、艦上に限らず複雑な地形の上を飛ぶことが多く、表面効果の有無による揚力変化の影響を受けやすいので注意が必要である。

この表面効果を常時利用するものとして、表面効果翼機エアクッション艇などが存在する。


*1 In Ground Effect
*2 Out of Ground Effect

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