【標的機】(ひょうてきき)

銃砲ミサイルの試射・射撃訓練を行う際に標的として使われる機体。
現代では専用の、もしくは通常の航空機を改造したドローンが使われ、基本的に無人機である。
過去には爆撃機に搭乗するガナーの射撃訓練用として、訓練弾の着弾を機体表面のタッチセンサーで捉える有人機もあった。

「標的機」という名前から「一度こっきりの飛行で撃墜されるもの」と思われがちだが、必ずしも試射や訓練の度に撃墜されるわけではなく、普通は任務終了後に回収・再利用される。
カメラやセンサーを搭載して記録を取り、「実戦であれば撃墜できていたかどうか*1」を検証するのが一般的。

とはいえ用途の性質上、何らかの事故で墜落に至る可能性は否定できない。
また、耐久性能、兵器による破壊現象、墜落の過程などを検証するために意図して撃墜されることもある。


*1 「(実弾であれば)近接信管が動作したであろう範囲内まで標的機に近づく」「一定時間ロックオンを継続する」などの条件を満たせば「撃墜」と判定される。

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