【飛行情報区】(ひこうじょうほうく)

Flight Information Region(FIR).

国際民間航空機関(ICAO)が定めた、航空交通業務を提供する各国の分担を定めた空域。
領空とそれに隣接する公海上空が範囲に含まれ、航空機の航行に必要な各種の情報提供と捜索救難活動が行われる。

(政治的な意味合いを持つ)いわゆる「領空」とは概念が異なるため、それぞれの飛行情報区には国名ではなく、その空域を管轄する航空交通管理センターの地名がつけられている。

日本では福岡に航空交通管理センターが設置されており、日本領の上空は「福岡FIR」と呼ばれている。

以前は東京と那覇*1に設置されていたが、2006年に福岡に統合された。

関連:航空交通管制 防空識別圏


*1 第二次世界大戦後、沖縄がアメリカ合衆国に統治されていた時代の名残で、沖縄県と鹿児島県の一部上空が「那覇飛行情報区」となっていた。
  ちなみに現在、那覇航空交通管制部の管轄する区域がほぼかつての那覇FIRであった。


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