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*&ruby(はんさようとるく){【反作用トルク】}; [#efd2c1b7]
reaction torque.~
[[プロペラ]]や[[ローター]]、[[ジェットエンジン]]の[[ファン]]や[[タービン]]の回転方向とは反対に発生する[[トルク]]。~
機体を安定させるためには、必ず何らかの形で反作用トルクを打ち消さなければならず、それを[[アンチトルク]]と言う。~
reaction torque.
なお、[[多発機]]や[[二重反転プロペラ]]、[[タンデムローター]]、[[二重反転ローター]]などを装備している場合、それぞれ対になる[[プロペラ]]が逆回転することにより互いを打ち消すため、反作用トルクは発生しない。~
[[エンジン]]などの動力が回転運動として取り出された時に生じる、[[回転力>トルク]]の反作用。~
機械の動作を不安定にする要素であるため、何らかの方法で相殺しなければならない。~
乗用車などの場合、車体そのものの重量で地面に抑え付ける事で反作用トルクを相殺している。~
従って、車両は安全限度を超えた加速を行うと車輪が跳ね上がり、車体ごと縦に回って転倒する((安全性を無視した改造車は別として、４輪以上の車両でこのような事故が起きる事は滅多にない。&br; しかし大排気量の二輪車では発進時などにこうした事故を起こしやすい。))。
[[航空機]]の場合は「支え」がないため、何らかの方法で[[アンチトルク]]を発生させなければならない。~
例えば[[ヘリコプター]]の場合、[[メインローター]]の反作用を[[テイルローター]]で相殺するのが一般的。~
従って、[[テイルローター]]が故障すると反作用トルクで横方向に錐揉み回転して[[墜落]]に至る。
動力機構を複数搭載し、個々の機構が互いの[[反作用トルク]]を打ち消し合うよう設計する事もある。~
例えば、[[タンデムローター]]は逆回転する２枚の[[ローター]]が[[アンチトルク]]として機能する。
関連：[[タンデムローター]] [[二重反転ローター]]
