- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- 半数必中界 へ行く。
- 1 (2004-02-13 (金) 23:06:31)
- 2 (2007-09-12 (水) 22:40:58)
- 3 (2011-12-17 (土) 11:56:23)
- 4 (2012-01-21 (土) 00:14:57)
- 5 (2012-01-21 (土) 06:40:23)
- 6 (2013-09-24 (火) 18:45:20)
- 7 (2013-09-24 (火) 22:04:03)
- 8 (2013-09-25 (水) 23:22:57)
- 9 (2014-10-24 (金) 21:28:05)
- 10 (2014-10-25 (土) 16:24:51)
- 11 (2015-12-09 (水) 19:44:26)
- 12 (2017-12-08 (金) 11:54:32)
【半数必中界】 †
Circular Error Probability(CEP).
直訳すると「平均誤差半径」。
兵器の命中精度を測るのに使用される単位のひとつ。
発射した半数の着弾が見込める範囲を、目標を中心とした半径で表す。
なお、概念を単純化するために真円を想定する事も多いが、実際の誤差は楕円状に広がる。
誤差の原因となるような諸条件は、全て特定のベクトルをもって働くものだからだ。
半数必中界が「10m」であれば、同条件で発射された弾の半数が「目標から10m以内に着弾する」見込みがあると解される。
小さければ小さいほど命中精度が高く、狙った場所への効果を見込みやすい、とされる。
ただし制圧射撃や移動目標への攻撃を想定する場合、低すぎるCEPは実質的な効力・制圧力を減少させる。
またそもそも、CEPを減少させる試みは兵器のコストを増加させるため、必要以上の収斂は実用上の害となる。
弾道ミサイルの半数必中界は数kmにも達するが、一般に、それで良いものとされる。
数百m、数十m単位での誤差が問題になるほど小さな目標だけを狙って弾道ミサイルを撃つ事はないからだ。
「ピンポイント爆撃」と称される誘導爆弾であっても、実際のCEPは数m程度で頭打ちとなる。
トン単位の爆薬を使って一区画を丸ごと吹き飛ばすにあたり、その配置が1mズレている事は普通問題にならない。
航法における平均誤差半径 †
CEPは兵器の命中精度だけでなく、航法の分野でも問題になる事がある。
この文脈の場合、「情報としての確度が50%に達する半径」をCEPとする。
そもそも航法は観測された情報からの推定であるため、計測機器の誤差が常に問題となる。
誤差のない時計は原理的に存在し得ず、誤差のない測距もまた原理的に不可能である。
従って、航法で示された緯度・経度・高度は全て確率上の分布であり、不可避な誤差を伴う。