*&ruby(にほんこうくう){【日本航空】}; [#g58d9f18]
|>|CENTER:''概要''|
|創設|1953年|
|ハブ空港|[[東京国際空港]]&br;[[成田国際空港>成田空港]]&br;[[関西国際空港]]&br;[[大阪国際空港>伊丹空港]]|
|焦点空港|[[中部国際空港]]&br;[[福岡空港]]&br;[[新千歳空港]]&br;[[那覇空港]]|
|[[マイレージサービス]]|JALマイレージバンク|
|[[保有機材数>フリート]]|222機(うちリース48機)|
|[[同盟>アライアンス]]|ワンワールド((かつて貨物機を運航していた時代には「WOW」にも加盟していた。))|
|航空会社コード|IATA:JL&br;[[ICAO>国際民間航空機関]]:JAL|
|[[コールサイン]]|&ruby(ジャパンエア){JapanAir};|
|本拠地|東京都品川区|
~
Japan Air Lines (&ruby(ジャル){JAL};).~
日本の航空会社のひとつ。本社は東京都品川区に所在。~
かつては日本国の[[フラッグキャリア]]とみなされていた企業であり((このため、[[航空自衛隊]]が運用する[[日本国政府専用機>B747-47C]]の重整備や乗員教育、[[グランドハンドリング]]や同機が使用できないときの機材提供も行っている。))、現在でも国内外に大規模な路線ネットワークを擁する。~
>ただし、国内線については1980年代半ばまで幹線区間のみに限定されていた。~
国内線ネットワークが現在の規模に広がったのは、1980年代後半の「[[45/47体制]]」終焉と2000年代の[[日本エアシステム]]との経営統合以後のことである。

現在、業務の中核は[[旅客機]]による定期路線となっており、かつて手がけていた[[貨物機]]関連事業からは撤退している((最終期に使用されていたのは[[B747-400F/-400BCF>B747F]]や[[B767-300F>B767]]など。))。

**現在の使用機体 [#gd03f540]
現在、営業運航に用いられる[[機材]]は全て[[ボーイング]]社の[[製品>フリート]]である((ただしこれはJAL本体の話で、子会社のジェイエアや北海道エアシステム、日本エアコミューター、琉球エアーコミューター、ジェットスター・ジャパンには他社製の機体もある。))。~
かつては([[日本エアシステム]]など、合併した企業から引き継いだものを含めて)[[マクダネル・ダグラス]]や[[エアバス>エアバス(企業)]]の機体も運用していたが、それらは現在までに全て退役している((その後、2013年10月に「老朽化した[[B777]]の代替」として、[[エアバス>エアバス(企業)]]との間で[[A350XWB>A350]]を最大56機調達する契約が結ばれている。))。

-国際線
--[[B787-8/-9>B787]]~
34機を使用(-8型25機・-9型9機)。~
最終的には-8型/-9型併せて50機を導入し、経年の古い[[B767-300>B767]]及び[[B777-200>B777]]を順次置換する予定である。~
(なお、当機は当面の間、国際線専用機材として用いる予定だという((2017年、国内線用機材として-8型4機を追加発注した。)))~
2013年1月、バッテリーの過熱による発火事故が起きたことから飛行停止となっていたが、2013年6月に運行再開。~
~
--[[B777-300ER/-200ER>B777]]~
300ER型13機、200ER型11機を使用。~
~
--[[B767-300ER>B767]]~
27機を使用。~
~
--[[B737-800>B737]]~
近距離線向けとして9機を使用。~
~
-国内線~
--[[B777-300/-200>B777]]~
300型4機、200型12機を使用。~
なお、2012年度に策定された中期事業計画ではB767に続いて退役の予定となっている。~
~
--[[B767-300/-300ER>B767]]~
300型14機、300ER型5機(([[B787-3>B787]]の開発遅延による代替機。))を使用。~
なお、300型は2008年より順次退役がはじまっている。~
~
--[[B737-800>B737]]~
41機を使用((一部はJALエクスプレスが導入し、同社の合併に伴って移籍したもの。))。~
~
-[[パイロット>エビエーター]]訓練用~
--ビーチクラフト・ボナンザ
--ビーチクラフト・バロン
--ビーチクラフト・[[キングエア]]

***今後、導入予定の機体 [#cf2401a1]
-[[エアバス>エアバス(企業)]][[A350XWB>A350]]
-[[三菱航空機>三菱重工業]][[MRJ]](子会社のジェイエアで運用予定)

**沿革 [#n39abbd5]
:1951年8月1日|会社(民間事業第一期)設立。
:1951年8月27日|[[C-47A>C-47]]([[DC-3]])「金星号」(([[機体記号]]PI-C7。フィリピン航空からのチャーター機。))で運航・報道関係者対象の披露・招待飛行を開始。
:1951年10月25日|[[マーチン]]2-0-2((アメリカ・ノースウェスト航空から乗員込みでリースした機体。&br;  1機(「もく星」号)を事故で喪失し、残りは委託運行契約満了後に返却。))で定期運航を開始。&br;当初の路線は[[羽田>東京国際空港]]〜[[伊丹>伊丹空港]]〜板付(現在の[[福岡空港]])間。
:1952年10月|ノースウェスト航空との運航委託契約満了により、[[DC-4B>DC-4]]「高千穂号」による自主運航を開始。
:1953年8月1日|日本航空株式会社法(日航法)が公布・施行。
:1953年10月1日|日航法により、半官半民の特殊法人としての「日本航空株式会社」が創設され、旧法人の権利・義務一切を承継((現在の同社の法人格は、「特殊法人」として創立されたこの時をルーツとしている。))。
:1953年11月|国際線の運航を開始。(羽田〜ホノルル〜サンフランシスコ間)
:1954年8月|初の皇族向け特別機運航((北海道で行われた国民体育大会に出席された昭和天皇・香淳皇后が帰京する際に[[DC-6]]に搭乗された。))。&br;これ以後、日本国政府の要請による要人輸送を受け持つようになる。
:1960年8月|初のジェット機・[[ダグラス]][[DC-8]]が太平洋路線に就航。
:1961年6月|北回りヨーロッパ線自主運航開始。
:1961年9月|国内線に初のジェット機導入([[コンベア880]]・羽田〜[[千歳>千歳空港]]間)
:1965年1月|海外パックツアー「ジャルパック」販売開始。
:1967年3月|アジアの航空会社としては初の世界一周路線運航開始(1972年12月休止)。
:1970年7月|[[B747]]就航。
:1985年8月12日|[[日本航空123便墜落事故]]発生。520名が死亡する世界航空史上最悪の単独機事故となった。
:1987年11月18日|日航法廃止により、完全民営化。(民間事業第二期)
:1992年11月|[[政府専用機>B747-47C]]導入に伴い、整備・[[グランドハンドリング]]・乗員教育の一部を総理府より受託((後に機体は[[防衛庁]]([[防衛省]])・[[航空自衛隊]]へ移管。))。
:2002年10月2日|[[株式会社日本エアシステム>日本エアシステム]]((旧名「東亜国内航空」。))と経営統合し、同社との株式移転により設立された持株会社「株式会社日本航空システム」の傘下に入る。
:2004年4月1日|旧日本航空を「株式会社日本航空インターナショナル(Japan Airlines International Co., Ltd.)」、[[日本エアシステム]]を「株式会社日本航空ジャパン(Japan Airlines Domestic Co.,Ltd.)」へそれぞれ商号を変更。&br;また、日本航空システムとの株式交換により日本アジア航空((1972年の日中国交正常化に伴い、日航が運航できなくなった台湾(中華民国)向け路線の運航を担当していた会社。))を完全子会社化。
:2004年6月26日|日本航空システムを「株式会社日本航空」に商号変更。
:2006年10月1日|日本航空ジャパンを日本航空インターナショナルに吸収合併。&br;これにより、東亜国内航空をルーツとする旧日本エアシステムの法人格が消滅。
:2007年4月1日|グループ各社((参加したのは日本航空インターナショナルの他、日本アジア航空、JALウェイズ、JALエクスプレス、ジェイエア、日本トランスオーシャン航空の各社。))と共に[[国際的航空連合>アライアンス]]「ワンワールド」に正式加盟。
:2008年4月1日|日本アジア航空を吸収合併する。
:2009年3月29日|[[日本貨物航空]]との[[貨物便>貨物機]][[コードシェア]]を開始。
:2009年7月|[[クラシックジャンボ>B747]]の最後の1機が退役。&br;これにより、日本の民間航空業界から「[[航空機関士]]」という職種が消滅。
:2009年9月11日|グループ会社だった北海道エアシステムの経営から撤退。
:2010年1月19日|日本航空(持株会社)、日本航空インターナショナル及び金融子会社「ジャルキャピタル」の3社が東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請。即日受理され、事実上の経営破綻に陥る((負債総額はグループ全体で2兆3000億円もの巨額にのぼり、日本企業としては[[第二次世界大戦]]後第4位(当時)の大型倒産事案となった。))。&br;以後「企業再生支援機構((「有用な経営資源を持ちながら過大な債務を負っている企業」の事業再生を支援するため、政府と民間金融機関の出資により2009年に設立された官民ファンド。&br;  支援対象企業に対し「(金利減免などを行った)債権の買取・証券化による処分」「出資」「経営者の派遣」「不採算事業の整理」などを行う。&br;  2013年3月に業態の一部を変更し「地域経済活性化支援機構」と改組されている。))」からの支援により再建を開始。
:2010年12月1日|日本航空インターナショナルを存続会社とし、持株会社の「株式会社日本航空」とジャルキャピタル、JALウェイズを吸収・合併。&br;同時に資本金の全額を減資し、これに代わって企業再生支援機構からの出資を受け、同機構の傘下に入る。
:2011年3月1日|[[B747-400]]全機退役。これにより、[[フリート]]から[[B747]]ファミリー((なお、[[防衛省]]・[[航空自衛隊]]から委託されている[[政府専用機>B747-47C]]の整備及び[[フライトアテンダント]]の教育は2018年度まで継続される。))及び[[三発以上のエンジンを持つ機体>多発機]]が姿を消し、すべて[[双発機]]となる。
:2011年3月28日|更生計画終了。民間企業に復帰。
:2011年4月1日|商号を「日本航空株式会社」に再度復帰。
:2011年9月5日|「ジェットスター・ジャパン」社((オーストラリアのカンタス航空グループ及び三菱商事との共同事業。))を設立し、[[LCC(格安航空会社)>格安航空会社]]事業に参入。
:2012年9月19日|株式を再上場し、企業再生支援機構の保有する株式を全て放出((これにより企業再生支援機構からの出資金は全額回収され、破綻の当初に懸念されていた「税金投入による債務処理」は回避された。))。
:2014年10月1日|JALエクスプレスを吸収合併。
:2014年10月23日|北海道エアシステムを再子会社化。

**参考リンク [#kc312f31]
日本航空株式会社(http://www.jal.co.jp/)~
JAL's History(http://www.jal.co.jp/history/openning.html)~
日本トランスオーシャン航空株式会社(http://www.jal.co.jp/jta/)~

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS