【二式飛行艇】(にしきひこうてい)

川西H8K.

第二次世界大戦期、川西航空機(現在の新明和工業)が開発・生産し、大日本帝国海軍に納入された飛行艇
連合国軍におけるコードネームは「Emily(エミリー)」であった。
1940年代当時、世界最高水準の性能を誇る飛行艇であった。

本機は1930年代、ワシントンロンドン海軍軍縮条約によって艦隊戦力に制限をかけられた日本海軍が、陸上基地から発進して爆撃雷撃を行う航空戦力整備の一環として、前作の「九七式飛行艇」の後継となる大型飛行艇として開発がはじめられた。

当時、日本は国際連盟から南洋諸島の委任統治を託されていたが、これらの島々に飛行場を整備することは当時の技術では困難で、水上機飛行艇にも需要はあった。

そのため、長い航続距離*1偵察機としても使える高速性能が求められた。

本機は原型である雷撃爆撃機型の他、輸送機型(「晴空」という愛称がつけられていた)などの派生型も作られた。


*1 一式陸上攻撃機B-17B-29よりも長い航続距離が求められた。

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