【二式水上戦闘機 】(にしきすいじょうせんとうき) †

三菱重工業製の艦上戦闘機「零式艦上戦闘機」をベースに、中島飛行機で製作された*1水上戦闘機。
「二式水戦」と略されることが多い。

零戦?から主脚?と着艦フックを撤去し、替わりにフロート（大型の単フロート1基＋補助フロート）を取り付けている。
重いフロートをつけたため飛行性能は低下したが、零戦特有の高機動性は損なわれることはなく、アリューシャン列島やソロモン諸島方面などの孤島基地における防空任務に活躍した。*2

弱点はフロートであり、フロートを損傷すると安定性も低下、且つフロート内に燃料タンクも備えているため、飛行の継続が困難になった。

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性能諸元 †

機体略号：A6M2-N
乗員：1名
全長：10.24m
全幅：12.50 m
全高：4.305 m
翼面積：22.44��
空虚重量：1,922kg
全備重量：2,460kg
発動機：栄一二型空冷複列星形14気筒（出力940HP）
速度：437km/h（最高）/400km/h（巡航）
航続距離：1,150km
実用上昇限度：10,500m
上昇率：5,000m/6'49"
武装：九九式一号20mm機銃×2、九七式7.7mm機銃×2
爆装：60kg爆弾×2

*1 中島が生産を引き受けたのは、当時の三菱が一式陸上攻撃機の生産・改修に人員・資材・資金のリソースを大きく食われており、そこまで手が回らなかったためといわれている。
*2 当時、他国でも陸上（艦上）戦闘機をベースにした水上戦闘機の試作が行われていたが、本機がほぼ唯一といってよい成功例であった。

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