【突撃砲】(とつげきほう)

Sturmgeschütz
ドイツ軍が使用していた戦闘車輌の一種。
既存の戦車の車体に比較的口径の大きい砲を固定して搭載(カーゼマッテ式)、比較的高い防御力を与えられた自走砲で、歩兵に随伴し、敵陣地を至近距離から直接照準で攻撃し破壊、撃破して歩兵の前進を援護する。
3号戦車の車体を利用し、75mm砲を搭載した3号突撃砲4号戦車の車体に長砲身搭載型の3号突撃砲G型の戦闘室を組み合わせた4号突撃砲が存在する。

当初は、塹壕戦への投入を想定して陣地の破壊を主目的とした為、至近距離からの榴弾射撃を想定した短砲身・大口径の砲を装備していたが、戦況の変化により、徐々に対戦車攻撃という用途にも使われ始めた為長砲身化されていき、戦車駆逐車(いわゆる駆逐戦車)となってしまった感がある。
人間の身長と同じ程度の車高しかなかったため、待ち伏せ攻撃に極めて有効で、3号戦車がほとんど戦果を挙げられなくなった大戦後期にも、突撃砲は戦果を挙げていた。

なお、同時代のイギリス軍にはほぼ同じ用途の車両として歩兵戦車?と呼ばれる車両が存在した。
こちらはドイツの突撃砲とは異なり、重装甲で旋回砲塔を持ち、比較的火力も高い車両だったが、歩兵の歩みに合わせた速度が災いし、非常に使いづらい車両であったと言われる。


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