【統合軍】(とうごうぐん)

軍隊において、陸海空の各軍種を統合した組織の一部または全部のこと。

近代に入り、各軍種の専門化や高度化が進み、大規模作戦や国家総力戦においては軍種を超えて統合指揮を行う必要が出てきた。
また、官僚化した軍種間の競合が軍の効率的な編制を妨害していると判断された場合や、軍縮により軍の規模を小型化し、より効率性を求めた場合にも陸海空軍などを統合し、国軍としての統合軍が編成される場合もある。

アメリカ軍における統合軍

アメリカ軍においては
「作戦行動中に軍種によって指揮系統が分かれることが作戦の阻害要因にもなり、軍種を超えた統合司令部を設置することが望ましい」
という考えに則り、2つ以上の軍種を地域別あるいは機能別に統合した統合軍を編制、設置している。

現時点での編成は以下の通り。

  • 地域別
    • 北方軍→北米担当
    • 中央軍→中東担当
    • アフリカ軍→アフリカ担当
    • 欧州軍→ヨーロッパ担当
    • 太平洋軍→アジア・太平洋地域担当
    • 南方軍→中南米担当
  • 機能別
    • 特殊作戦軍
    • 統合戦力軍
    • 戦略軍
    • 輸送軍

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