【電子機器の命名基準】(でんしききのめいめいきじゅん)

ここでは、自衛隊およびアメリカ軍で用いられている命名基準について解説する。

下の表に示すように、基本的にはAからZまでのアルファベット3けたと数字(主としては設計番号)によって表される。これによって制式記号が定められ、いわば「シリアルナンバー」のような役割を果たしている。また、米軍の制式記号はAN/…と表すのが普通である。

第1文字第2文字第3文字
装備場所(プラットホーム)機器目的
HA航空機A航空機A補助機器(表示器等)
ZB潜水艦B(伝書)鳩[廃止]B爆撃
-C空中携行C搬送体?(ワイヤー)C通信(送受信機)
-DミサイルD放射能D方向探知
LF固定E原子核[廃止]E射出・投下

|L|G|地上設備(一般的)|F|写真|G|射撃指揮?,探照灯|

-K水陸両用Gテレグラフ・テレタイプH記録・再生
-M地上移動Iインターフォン、拡声装置K計算
RP携行型(ポータブル)J電子機器L探照灯?制御[廃止]
OS水上艦船(水上設置)Lカウンターメジャー(対抗策)N航法
-T地上移動手段M気象P再生[廃止、Hへ]
YU汎用(水上・地上)N空中音響Q多目的
-V地上(車載)Pレーダー(パルス方式)R
-W水上・水中Qソナー及び空中音響S捜索
-Z有人・無人航空機材R無線(ラジオ)T送信(電波妨害?
E-その他S特殊用途・磁気等W武器管制
T電話(有線)X識別(IFF
U視覚Y多機能レーダー(フェーズド・アレイ・レーダー?
W武器
Xファクシミリ・テレビ
Yデータ処理(センサー統合)

原則として、上表を参考に制式名称が定められる。派生型には制式名称のうしろにA,B,Cとアルファベットを振り分けるのが普通である。ここに例としてイージス艦SPY-1?レーダーを考えてみると

  • S:水上艦船
  • P:レーダー(パルス方式)
  • Y:多機能レーダー(フェーズド・アレイ・レーダー)
  • 1:設計番号
  • A,B,D,D(V),K:派生型の識別番号

となる。


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