【天剣1型】(てんけんいちがた)

台湾の中山科学研究院がIDF経国?戦闘機用に開発した赤外線誘導空対空ミサイル
テンチェンのほか、TC-1やスカイソード1とも呼ばれる。

AIM-9をベースに開発され、1993年から部隊配備が開始された。
AIM-Lと同様、目標の正面からの攻撃も可能な全方位交戦能力を有している。
弾頭部には高性能炸薬が搭載されており、目標撃墜率を高めるため近接信管とレーザー近接信管の2つの信管が用意されている。

主な搭載機としては経国のほか、F-5E/Fが搭載できるほか、F-16A/Bミラージュ2000にも天剣1型の運用能力を付与することを計画している。
派生型としては、M48近距離地対空ミサイル「チャパレル」や「アベンジャー」近距離地対空ミサイルの後継として開発された「捷羚」近距離地対空ミサイルがある。

スペックデータ

全長2.87m
直径12.7cm
翼幅64cm
発射重量90kg
射程5km
推進方式固体燃料ロケットモーター
弾頭HE爆風・破片弾頭
信管近接信管/レーザー近接信管
誘導方式赤外線誘導
誘導装置赤外線シーカー
オールアスペクト発射能力


バリエーション

  • 「捷羚*1」対空ミサイルシステム:
    地対空ミサイル型。
    4連装ミサイル発射機、指揮統制車両、通信車両から構成され、陸軍のものはHMMWVに搭載されている。
    拠点防空に当たる空軍型では、4×4トラックに発射機を搭載しており、牽引式のCS/MPQ-78低高度射撃統制システムが指揮統制を担当する。
    また、CM31?装輪装甲車搭載型も試作されていた。


*1 レイヨウ(羚羊/アンテロープ)のことであるが、開発主任が女性であることにも由来する。

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