*&ruby(てつじょうもう){【鉄条網】}; [#b5410595]
barbed wire

茨のようにとがった形状に加工された針金の網。~
主に屋外で柵を形成し、動物や人間の侵入を阻止する[[障害システム]]として運用される。~
また、人間がよじ登るのを防ぐために壁の天辺に仕掛けられる事もある。

構造上、[[榴弾]]などで遠隔的に破壊するのは非常に困難。~
突破するためには[[突撃]]して[[工兵]]が切断するか、[[戦車]]など[[装甲]]車両が踏み潰す必要がある。~
とはいえ、単体では人間を短時間押しとどめるだけの効果しかなく、[[地雷]]や[[機関銃]]との併用が望ましい。

元々はアメリカの西部開拓時代、広大な平原で生活するカウボーイ達の発明とされる。~
木材・石材ともに極めて貴重な大平原の片隅に、必要最小限の物資で牧場を覆う柵を作る事を目的としていた((ちなみに、有刺鉄線が発明される以前には現地に自生していたオセージ・オレンジの尖った茎が生け垣として利用されていた。))。~
その後、家畜泥棒への対策として対人殺傷性が進化し、やがて[[塹壕]]に利用されるようになった。~
[[第一次世界大戦]]においては各国が大々的に採用し、泥沼の[[塹壕戦]]を引き起こす原因の一つとなっている。

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