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*&ruby(ていさつ){【偵察】}; [#d37c4bd2]
reconnaissance(偵察行為) / [[scout>スカウト]](偵察する者) 

reconnaissance(偵察行為)/ [[scout>スカウト]](偵察する者).~
~
情報を収集するための[[機動]]・[[展開]]。~
特に近代[[軍隊]]はその性質上、動向の不明な敵に対する偵察を全ての行動の基礎に置く。~
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兵科を問わず、偵察技術を習得していない人間は[[戦闘員]]として活動する事ができない。
兵科を問わず、[[戦闘員]]として活動する人間は必ず基本的な偵察技術の習得を要求される。~
また、[[兵器]]開発においても直接戦闘力以上に重視され、最先端の科学技術を応用した高価な機材が投入される。~
~
関連:[[電子戦]] [[データリンク]] [[ステルス]]

**サルート(SALUTE) [#r1592e0c]
兵士が偵察して敵を発見した際、報告すべきとされる6種類の情報を、それぞれの英単語の頭文字をとって「SALUTE」と呼ぶ。~
兵士が偵察して敵を発見した際、報告すべきとされる6種類の情報を、それぞれの英単語の頭文字をとって「SALUTE」と呼ぶ。

>敬礼(salute)との語呂合わせであるという。

以下に詳しく示す。

-''Size:''敵の規模、人数ないし占有する敷地面積。
-''Activity:''敵が行っていた行動。
-''Location:''発見した位置。敵が移動していた場合は進行方向・移動手段・速度も。
-''Unit:''敵の種別、国籍、兵科。
-''Time:''発見した日付と時刻。
-''Equipment:''敵の所持する装備、乗り物の種類。

**類義語 [#u428ee7d]
:斥候|大規模な[[部隊]]の[[展開]]・[[機動]]時に、進行経路上を偵察して先導する事。
:追跡|戦闘後、[[撤退]]中の敵を偵察する事。
:監視|定点に留まり、状況に変化がないか観察する事。偵察とは異なり、何かを探して居を移す事はない。
:捜索|状況が定かでなく、目標が存在するかどうか不明な段階で行う偵察。
:捜索|状況が定かでなく、目標が実在しない可能性がある段階での偵察。
:哨戒|[[防御]]として行う索敵。[[奇襲]]を察知するために敵を捜索する事。
:探査|敵の妨害を受ける事を想定せず、地形など流動性の低い情報を集める偵察。「下見」とも。
:索敵|敵が存在すると断定した上で、その位置や状況を偵察する事。
:[[威力偵察]]|敵に発見されて戦闘に移る事を最初から念頭に置く偵察。
:隠密偵察|敵に見つかる事が[[全滅]]を意味する場合の偵察。~
情報の詳細・信頼性よりも報告する事そのもの(殺されずに帰還する事)が優先される。
:威力偵察|偵察部隊それ自体が敵に発見される事を前提とする偵察の手法。しばしば戦闘を伴う。~
隠密偵察と比べて短時間で決定的な情報を入手できる反面、敵が対策を取るため情報の価値・正確性が急速に漸減する。~
[[レーダー]]などで哨戒されていて隠密偵察が不可能な場合や、戦闘中に緊急の情報確認が必要になった場合に行われる。
:隠密偵察|偵察部隊それ自体を敵の哨戒から隠蔽しながら行う偵察の手法。~
戦闘を想定しないため人員の分散が可能で、多くの案件を同時並行的に偵察できる。~
反面、個々の偵察行動に甚大な制限が課せられるため、得られる情報に大きな偏りが生じる。~
重大情報は敵の眼前まで近づかなければ確認できない場合も多く、隠密偵察のみで十全な情報を得る事はできない。


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