【墜落】(ついらく)

航空機が二度と離陸できなくなるような不適切極まる手順で着陸する事。

軍用機の場合はもちろん敵機や高射砲ミサイルなどの攻撃によって撃墜される事が主要な原因である。
しかし、交戦せずとも操縦ミス、整備不良、天候、パイロットの急病、管制などの事実誤認、乗客のテロリズムなど、航空機が墜落に至る原因は数多い。墜落時の衝撃や燃料漏れによる火災などで著しい損傷が発生するため、事後の調査でも原因が判明しない事例も少なくない。

航空機の墜落事故はその性質上、一度発生すると射出座席落下傘なしに生存するのは困難であり、特に訓練されていない乗客を乗せる旅客機では深刻な事態が想定される。
このため、特に旅客機を扱う企業は機体運用に細心の注意を要求され、あらゆる乗り物の中でも特に厳重な安全対策と罰則規定が敷かれている*1機長など運航スタッフにも責任が求められており、「最後の瞬間まで乗客の命を優先する義務がある」という観点から射出座席など乗員の命を守る処置をあえて廃されている。

軍用機であっても、市街地の上空などで墜落の危機に陥った場合、住居・建造物や民間人への被害を防ぐために機体を安全な墜落地点まで誘導した結果、脱出が間に合わずに殉職する事がある。


*1 例えば、EU各国は安全に問題ありと判断された航空会社に対しては領空を通過する許可を出さない。

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