【駐在武官】(ちゅうざいぶかん)

在外公館に勤務し、駐在国の軍事情報収集を任務とする軍人。
軍人としての身分と外交官としての身分を同時に持っているため「軍人外交官」とも呼ばれる。

旧軍では「○○国在勤帝国大使館附陸軍(海軍)武官」という呼称で呼ばれ、現在の自衛隊では「防衛駐在官」と呼ばれている。

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防衛駐在官

現在、自衛隊が防衛駐在官を派遣している国及び機関は35ヶ国・2政府代表部に及び、3自衛隊合計46名の隊員(陸上自衛隊21名・海上自衛隊13名・航空自衛隊12名)が派遣されている。
このうち、複数の人員が派遣されているのはアメリカ(陸上1名、海上・航空各2名)・ロシア・中国・韓国(いずれも各自衛隊から1名づつ)の4カ国のみで、他は当該国と関係の深い自衛隊から人員を拠出している。

以前は、駐在官在勤期間中は(自衛官としては休職扱いになった上で)外務省へ「一等書記官」待遇で出向という形が取られており、日本本国への通信も外務省を経由して行うこととされていたが、現在は自衛官としての階級を名乗ることが出来るようになり、また、防衛駐在官の取得した軍事情報を外務省が防衛省へ確実に伝達するように改められている。


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