【中速中性子炉】(ちゅうそくちゅうせいしろ)

原子炉の一種で、比較的大量のプルトニウムを生成すべくつくられたもの。
減速材としてベリリウムを、冷却材として液体金属を用いる。
ジェネラルエレクトリックによって研究されていた。

原子力開発の初期、将来ウラニウム?資源が枯渇すると予想したアメリカ軍高速増殖炉を欲したが、当時の技術では難しいと考えられたために開発された妥協的存在である。
アメリカ第二の原子力攻撃潜水艦であるシーウルフの動力源として搭載されたが、程なくナトリウム漏れ事故を起こし、以降実用化のめどは立っていない。
結局、艦船用の原子炉としては、ライバルの加圧水型原子炉が主流となった。


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