【中性子爆弾】(ちゅうせいしばくだん)

物理的な破壊力よりも対人殺傷能力を重視した核兵器
核分裂の際に発生する中性子線を利用し、激しい爆発を伴わない代わりに大量の中性子?を放出させ重度の被爆を負わせることによって生物だけを殺傷する。
中性子線はほぼすべての物質を貫通するため防護するのが極めて難しく、戦車掩蔽壕の中に隠れている人員を容易に殺傷するが、兵器や施設そのものを破壊せず、またその半減期も短いので、攻撃後は速やかな制圧が可能になる。

旧動燃による東海村臨界事故は、放射性物質が臨界反応を起こし中性子線を放出したという点で、中性子爆弾の原理に似た事故であった。


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