【第15旅団(自衛隊)】(だいじゅうごりょだん(じえいたい))

概要
創設2010年
所属国日本国
部隊編制単位旅団
兵種、任務、特性軽歩兵
上級部隊西部方面隊
所在地那覇駐屯地(沖縄県那覇市)

JGSDF 15th Brigade.
陸上自衛隊における戦略部隊単位である「旅団」の一つ。

本旅団のルーツは、1972年5月に沖縄がアメリカ合衆国から返還されたのにあわせ、同地を防衛するために熊本県・北熊本駐屯地で編制された「臨時第1混成群」である。
臨時第1混成群は同年10月に沖縄へ移駐。翌年2月に編制された「第6高射特科群*1」と併せて「第1混成団」となった。
その後、2010年に人員を1,800名→2,100名に増強すると共に現在の「第15旅団」へ改編されている。

現在の本旅団は、司令部を沖縄県・那覇駐屯地に置き、1個普通科軽歩兵)連隊を基幹とする約2,100名の兵員を擁し*2、沖縄県及び鹿児島県(奄美地方)の防衛警備・災害派遣・民生協力及び国際貢献活動などを任務にしている。
防衛省内部の分類では「即応近代化旅団(離島型)」と呼ばれており、島嶼部の多い警備地区の特性にあわせ、他の師団旅団とは異なる以下のような編制が採られている。

部隊編制

  • 司令部(那覇駐屯地・以下、特記のない部隊は全て同所に所在)および司令部付部隊
    • 第51普通科連隊
    • 第15高射特科連隊(八重瀬分屯地)
    • 第15ヘリコプター隊(那覇空港常駐*9
    • 第15施設中隊
    • 第15後方支援隊
    • 宮古警備隊(宮古島駐屯地)
    • 第15通信隊
    • 第15偵察隊
    • 第15音楽隊
    • 第101不発弾処理隊

*1 2014年3月に「第15高射特科連隊」へ改編された。
*2 兵力規模は列国の陸軍の「連隊戦闘群」程度である。
*3 これは師団・旅団の隷下部隊としては唯一の例。
*4 通常の師団・旅団の飛行隊にはUH-1OH-6が配備されている。
*5 民間運用のドクターヘリでは航続距離が足りない、あるいは全天候能力に欠けることを理由に出動を命じられることが多い。
*6 大東亜戦争中の沖縄戦で、日米両軍の激戦が繰り広げられた結果発生したもの。
*7 警備地域内の不発弾処理は同隊の他、海上自衛隊の沖縄基地隊と共同で行われている。
*8 この他の不発弾処理隊は、各方面隊の「方面後方支援隊」の隷下にある。
*9 航空自衛隊那覇基地とも併設。

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