【第1師団(自衛隊)】(だいいちしだん(じえいたい)) †

概要
創設1962年
所属国日本国
部隊編制単位師団
兵種、任務、特性市街地戦闘に特化された自動車化歩兵。
所在地練馬駐屯地（東京都練馬区）

陸上自衛隊における戦略級部隊単位である師団の一つ。
1962年、警察予備隊時代からの「管区隊」を改めて「師団」の制度が発足すると共に、東部方面隊隷下として創設された政経中枢師団である。
司令部は東京・練馬駐屯地に置かれ、3個普通科（歩兵）連隊を基幹とする約6,300名の兵員を擁している。
首都圏（東京・神奈川・埼玉・静岡・山梨・千葉・茨城）の防衛警備、災害派遣などを任務にしている。

旧帝国陸軍に倣い、頭号師団は東京に置く師団に付された。

関西地方を担当する第3師団?とともに政経中枢師団とされている本師団は、市街地でのCQBを想定しているため、装備は軽快なものとし、機動力を重視している。

師団長は陸将（乙）、副師団長は陸将補、師団幕僚長は1等陸佐が就いている*1。

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部隊編制 †

  • 司令部（練馬駐屯地　以下地名）および司令部付部隊
    • 第1普通科連隊（練馬）
    • 第32普通科連隊（大宮）
    • 第34普通科連隊（板妻）
    • 第1戦車大隊（駒門）
    • 第1偵察隊（練馬）
    • 第1特科隊（北富士）
    • 第1高射特科大隊（駒門）
    • 第1飛行隊（立川）
    • 第1施設大隊（朝霞）
    • 第1後方支援連隊（練馬）
    • 第1通信大隊（練馬）
    • 第1特殊武器防護隊（練馬）
    • 第1音楽隊（練馬）
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余談 †

本師団は、極左過激派や労働組合から「治安弾圧部隊」と揶揄されることもある。
これは1960年代〜1970年代、労働運動や学生運動が活発だった頃、「治安出動でデモ隊を攻撃する」という話がまことしやかに語られていたことから来ているというが、実際のところ、そうしたデモについては警察の機動隊で充分対応可能なため、本師団（のみならず自衛隊すべてに対して）治安出動命令が発令されたことはない。

また、かつて本師団は毎年1月2日〜3日に開催される「東京箱根間往復大学駅伝競走（箱根駅伝）」に対する支援も行っていたが、現在は諸事情により行っていない。

*1 それぞれ、他国の陸軍では「中将」「少将」「大佐」に相当する。

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