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*&ruby(だいいちしだん(じえいたい)){【第1師団(自衛隊)】}; [#i697c450]
*&ruby(だいいちしだん){【第1師団】}; [#i697c450]
|>|概要|
|創設|1962年|
|所属国|日本国|
|部隊編制単位|[[師団]]|
|兵種、任務、特性|[[自動車化>機械化]][[歩兵]]((公式には「即応近代化師団」と呼ばれている。))|
|兵種、任務、特性|[[自動車化>機械化]][[歩兵]]|
|上級部隊|[[東部方面隊]]|
|所在地|練馬駐屯地(東京都練馬区)|

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JGSDF 1st Division.~
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[[陸上自衛隊]]における[[戦略]]級部隊単位である[[師団]]の一つ。~
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1950年に[[警察予備隊]]が結成された際、東京都・越中島駐屯地((1960年に閉鎖され、跡地は現在、東京海洋大学の越中島キャンパスなどになっている。))にて創設された「[[警察予備隊第1管区隊>管区隊]]」をルーツとしている。~
その後の1962年に「師団」制度が発足すると共に、「第1管区隊」から現在の名称に改められた。~
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本師団は、長らく4個普通科連隊・1個特科連隊及び1個戦車大隊を基幹とする野戦型の編制を採ってきたが、2002年3月に([[第3師団>第3師団(自衛隊)]]とともに)[[政経中枢師団]]として以下のような改編が行われた。~
-対戦車部隊(第1対戦車隊)の廃止と対[[NBC兵器]]戦部隊(第1化学防護隊)の編制
-特科連隊を「隊」(大隊規模)に縮小改編
-普通科連隊の改編~
各連隊隷下の重迫撃砲中隊を廃止し、代わりに第5中隊を新編して5個中隊編制にした。
本師団は、長らく4個[[普通科]][[連隊]]・1個[[特科]][[連隊]]及び1個[[戦車大隊>機甲部隊]]を基幹とする「甲編制」と呼ばれる野戦型の編制を採ってきたが、2002年3月に([[第3師団>第3師団(自衛隊)]]とともに)[[政経中枢師団]]として以下のような改編が行われた。~
-対戦車部隊(第1対戦車隊)の廃止と対[[NBC兵器]]戦部隊(第1化学防護隊((現在の「第1特殊武器防護隊」。)))の編制
-[[戦車部隊>機甲部隊]]の縮小改編
-特科[[連隊]]を「隊」(大隊規模)に縮小改編
-普通科[[連隊]]の改編~
各[[連隊]]隷下の重迫撃砲中隊を廃止し、代わりに第5中隊を新編して5個中隊編制にした。
-[[コア部隊]]の採用~
当時隷下にあった第31普通科連隊は、この改編でコア化された((現在は[[東部方面混成団>混成団]]隷下に配置換えされている。))。
当時隷下にあった第31普通科連隊は、この改編でコア化された。

この改編によって兵員数が約9,000名から約6,600名((かつての陸自で採用されていた「[[(番号付き)混成団>混成団]]」とほぼ変わらない規模の兵員数である。))に縮小され、市街地での[[CQB]]への対処力が増強された。~
この改編によって兵員数が約9,000名から約6,600名((かつての陸自で採用されていた「[[(番号付き)混成団>混成団]]」や列国の「[[(独立混成)旅団>旅団]]」とほぼ変わらない規模の兵員数である。))に縮小され、市街地での[[CQB]]への対処力が増強された。~
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その後、更に2011年4月には第31普通科連隊が[[東部方面混成団>混成団]]へ編入され、普通科連隊隷下に重迫撃砲中隊を再編制する改編を行い現在に至る。~
その後、師団固有火力の低下を招き野戦での継戦能力に大きな影響を与えたため、2011年4月には第31普通科連隊が[[東部方面混成団>混成団]]へ編入され、東部方面隊直轄の第6[[地対艦ミサイル]][[連隊]]を廃止し、その要員を充てる形で[[普通科]][[連隊]]隷下に[[重迫撃砲>迫撃砲]]中隊を再編制する改編が行われ、2022年3月には[[16式機動戦闘車]]の配備に伴い、[[戦車大隊>機甲部隊]]と偵察隊を統合して「偵察戦闘大隊」を編制する改編を行った((これに伴い、戦車大隊に配備されていた[[10式戦車]]は他部隊へ転出、[[74式戦車]]は[[用途廃棄]]された。))。~
そして2023年3月16日に、第1特科隊が[[東部方面隊]]隷下の東部方面特科連隊へ第1大隊として再編のうえ移管され「地域配備師団」に改編されて現在に至る。~
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現在の本師団は、司令部を東京都・練馬駐屯地に置き、3個[[普通科]]([[歩兵]])連隊を基幹とする約6,300名の兵員を擁し、関東南部(東京・神奈川・埼玉・山梨・千葉・茨城)及び静岡県の防衛警備・災害派遣・民生協力((以前は毎年1月2日〜3日に開催される「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」において、競技をサポートする車輌の提供などの支援を行っていた。))、または国際貢献活動などを任務にしている((関東広域圏に属する県のうち、群馬・栃木は[[第12旅団>第12旅団(自衛隊)]]が担当。))。~
現在の本師団は、司令部を東京都・練馬駐屯地に置き、3個[[普通科]]([[歩兵]])[[連隊]]を基幹とする約6,500名の兵員を擁し、関東南部(東京・神奈川・埼玉・山梨・千葉・茨城)及び静岡県の防衛警備・災害派遣・民生協力((以前は毎年1月2日〜3日に開催される「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」において、競技をサポートする車輌の提供などの支援を行っていた。))、または国際貢献活動などを任務にしている((関東広域圏に属する県のうち、群馬・栃木は[[第12旅団>第12旅団(自衛隊)]]が担当。))。~
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師団長は[[陸将(乙)>将(自衛官)]]、副師団長は[[陸将補>将補(自衛官)]]、師団[[幕僚長>参謀]]は1等陸佐が就いている((それぞれ、他国の[[陸軍]]では「[[中将]]」「[[少将]]」「大佐」に相当する。))。
師団長は[[陸将(乙)>将(自衛官)]]、副師団長は[[陸将補>将補(自衛官)]]、師団[[幕僚長>参謀]]は[[1等陸佐>佐官]]が就いている((それぞれ、他国の[[陸軍]]では「[[中将]]」「[[少将]]」「大佐」に相当する。))。~

**部隊編制 [#vcc38e2f]
-司令部(練馬駐屯地 以下地名)および司令部付部隊
--第1普通科連隊(練馬)((旧陸軍の「歩兵第1連隊」同様、東京の守備を担当する歩兵連隊として「1」の番号が与えられた。))
--第32普通科連隊(大宮)
--第1[[普通科]][[連隊]](練馬)(([[旧陸軍>日本軍]]の「[[歩兵]]第1連隊」同様、「東京の守備を担当する歩兵連隊」として「1」の番号が与えられた。))
--第32普通科連隊(大宮)((以前は東京都・市ヶ谷駐屯地に所在し、非公式に「[[近衛>親衛隊]][[連隊]]」を自称していた。))
--第34普通科連隊(板妻)
--第1戦車大隊(駒門)
--第1偵察隊(練馬)
--第1特科隊(北富士)
--第1高射特科大隊(駒門)
--第1偵察戦闘大隊(朝霞)((2022年3月に[[第1戦車大隊>機甲部隊]]と第1偵察隊を統廃合する形で結成。偵察中隊、戦闘([[16式機動戦闘車]])中隊、本部管理中隊の三部隊を基幹としている。))
--第1飛行隊(立川)
--第1施設大隊(朝霞)
--第1後方支援連隊(練馬)
--第1通信大隊(練馬)
--第1特殊武器防護隊(練馬)
--第1音楽隊(練馬)
--[[第1音楽隊>音楽隊(自衛隊)]](練馬)

**余談 [#s8182b09]
本師団は、極左過激派や一部の労働組合から「治安弾圧部隊」と揶揄されることもある。~
これは1960年代〜1970年代、労働運動や学生運動が活発だった頃、「[[治安出動]]でデモ隊を攻撃する」という話がまことしやかに語られていたことから来ているというが、実際のところ、そうしたデモについては警察の機動隊で充分対応可能なため、本師団(のみならず[[自衛隊]]すべてに対して)に[[治安出動]]命令が発令されたことはない。~
-本師団は、極左過激派や一部の労働組合から「治安弾圧部隊」と揶揄されることもある。~
これは1960年代〜1970年代、労働運動や学生運動が活発だった頃、「[[治安出動]]でデモ隊を攻撃する」という話がまことしやかに語られていたことから来ているというが、実際のところ、そうしたデモについては警察の機動隊で充分対応可能なため、2024年現在、本師団(のみならず[[自衛隊]]すべてに対して)に[[治安出動]]命令が発令されたことはない。~


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