【第1空挺団】(だいいちくうていだん)

概要
創設1958年
所属国日本国
部隊編制単位*1
兵種、任務、特性空挺部隊*2
上級部隊中央即応集団
所在地習志野駐屯地(千葉県習志野市)

千葉県の陸上自衛隊習志野駐屯地に配備されている、日本唯一の空挺部隊
有事の際は国会議事堂や皇居などの政府中枢機関を真っ先に保護すると言われている。

第1狂ってる団」と揶揄される様に、陸上自衛隊の中でも最精鋭の部隊として知られており、
「着地の衝撃で付けていたナイフが外れ太ももに突き刺さったが、気づかれないように応急処置をして訓練を続けた。」
「『5000円やるから2階から飛び降りてみろ』といわれて、3階から飛び降りて無傷で帰って来た。」
などと言った豪快な逸話が絶えない。

従来は東部方面隊の隷下にあったが、2007年3月、新たに編成された「中央即応集団」の隷下へ編制替えされた。

関連:特殊部隊 空挺降下

第1空挺団の概要(国会答弁より)

まず空挺訓練生となるためには、所定の体力検査、身体検査及び適性検査に合格することが必要であり、更に陸曹については三五歳以下、陸士については二七歳以下の年齢制限をしている。

各検査の基準は、幹部、曹、士共通であるが、一般隊員に比べて、身長、走力、肺活量、懸垂力、情緒安定性等において厳しい制限がある。
空挺隊員として勤務するには、基本降下課程及び降下長課程から成る空挺基本訓練課程を修了することが必要である。
なお、空挺基本訓練課程を修了した一部の者に、更に高度の技能、知識を付与するために、レンジャー課程(空挺)及び自由降下課程を置いている。

  1. 基本降下課程の期間は、約5週間であり、地上準備訓練及び降下訓練を主として教育している。
  2. 降下長課程の期間は、約3週間であり、落下傘の整備、地上準備訓練及び降(投)下訓練を主として教育している。
  3. 自由降下課程の期間は、約6週間であり、降下訓練、地上準備訓練及び航空生理訓練を主として教育している。

部隊編制

  • 団本部
  • 団本部中隊(偵察小隊、降下誘導小隊)
  • 第1普通科大隊
  • 第2普通科大隊
  • 第3普通科大隊
  • 空挺特科大隊(本部中隊と2個射撃中隊からなる)120mm迫撃砲 RTを配備。
  • 空挺後方支援隊(整備中隊、落下傘整備中隊、衛生小隊及び補給小隊)
  • 通信中隊
  • 施設中隊
  • 空挺教育隊

主要装備


*1 英訳すれば「Brigade」。諸外国の陸軍であれば「旅団」に相当する。
*2 カウンターテロゲリラ戦にも対応可能な軽歩兵部隊でもある。

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