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*&ruby(だいごれつ){【第五列】}; [#d2d4535e]
敵対勢力(平時の[[仮想敵国]]とされている国も含む)の支配下にある地域において、情報収集やサボタージュ・破壊工作・要人[[暗殺]]などの後方攪乱に従事する要員(軍籍の有無は問わない)。~
[[スパイ]]・[[駐在武官]]や後方攪乱の命を帯びて潜入した[[特殊部隊]]、敵対勢力に支配された地域で[[レジスタンス]]活動に従事する一般市民、もしくはそれらの協力者となる敵国住民などが当てはまると考えられる。~
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この言葉は、1930年代のスペイン内戦の際、反政府軍のエミリオ・モラ将軍がラジオ放送で~
「我々は4個軍団をマドリードに向け進軍させている。人民戦線政府が支配するマドリード市内にも我々に共鳴する『''5番目の軍団''』が戦いを始めるだろう」~
と発言したのが起源といわれている。~
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ちなみに後年、「第一列」〜「第四列」にも以下のような意味が割り振られたが、こちらはあまり広く使われてはいない。~
-第一列 正面戦闘要員
-第二列 補給・輸送・医療・通信などの後方支援要員
-第三列 予備・後備役
-第四列 (軍籍にない)間接支援要員
敵対勢力および[[仮想敵国]]の支配下で[[スパイ]]活動・破壊工作・要人[[暗殺]]などの後方攪乱に従事する要員。~
軍籍の有無は問わないが、第五列であると公表されていない人員は普通[[非合法戦闘員]]とみなされる。~
特に戦時の場合、第五列であるとの疑いをもたれれば現地当局に拘束される危険性が高い。~
>拘束された人員の辿る末路は、どのような組織に拘束されたかによる。~
正規政府の諜報機関に拘束された場合、秘密取引や[[情報抽出>ヒューミント]]の手段として徹底的に利用されるだろう。~
一方で[[テロリスト]]に拘束された場合、残虐な方法で殺害され、時には死体がネット上に公開されるだろう。~
何にせよ、拷問を受けずに済む事はまずないし、生還の望みも多くはない。

おおむね、以下のような人物が当てはまると考えられる。~
-[[諜報>スパイ]]機関の要員
--脅迫・賄賂などで敵対勢力に転向した現地出身の[[スパイ]]
-在外公館の職員・外交官・[[駐在武官]]
-後方攪乱の命を帯びて潜入した[[特殊部隊>特殊部隊(軍事)]]の隊員
-敵対勢力に支配された地域で[[レジスタンス]]活動に従事する一般市民
-[[ロビー活動>浸透]]の成果、もしくは宗教・思想・民族などの理由で敵対勢力に傾倒している有力者~
自陣営内に属する政治家、官僚、富豪、学者、[[マスコミ]]関係者など。~
一般に「外交」と呼ばれる職務はこうした転向者を作り出し維持する事を主な手段とする。~
また、こうした転向者の存在は歴史上、宗教・思想・民族が政府によって[[弾圧>テロリズム]]される主要な理由でもある。

**語源 [#fd197c21]
「第五列」という言葉の起源は1930年代のスペイン[[内戦]]という説が有力。~
反政府軍のエミリオ・モラ将軍がラジオ演説で行った以下の発言が最初の言及だとされる。~

 我々は4個軍団をマドリードに向け進軍させている。
 人民戦線政府が支配するマドリード市内でも我々に共鳴する『5番目の軍団』が戦いを始めるだろう。


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