【大艦巨砲主義】(たいかんきょほうしゅぎ)

海軍制海権の奪取・確保を考慮するにあたり、「巨大で厚い装甲と大きな主砲を持つ水上艦艇」、すなわち戦艦を戦力の中核とする軍事思想。
及び、そのような前提のもとで立案・実行される戦略戦術兵站調整。

大航海時代以来、世界の海軍における戦略戦術の常識となっていたが、第二次世界大戦で、艦載機による艦艇への攻撃のほうがより効果があることが判明すると徐々に衰退し、大戦後には通用しない思想となった。

結果論として、現在では大型の艦船は航空機による攻撃に脆弱であったと大艦巨砲主義を非難する意見が多いが、当時としては圧倒的多数の常識的な考え方であり、必ずしも時代に遅れていたとは言いがたい。

関連:航空主兵主義 艦隊決戦


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