【対地速度】(たいちそくど)

地面および海面の、ある静止した一点に対する相対速度。通常、乗り物の速度とは対地速度をさす。

但し、地面や海面に接せず空中を航行する航空機に関しては速度の基準となる指標は空気であり、通常対気速度が用いられる。航空機が対地速度を計測するには幾つかの手段を用いる必要がある。

  1. 地上から風速・風向を教えてもらう。
    空気の流れ=風速・風向を対気速度から足し引きすればよい。

  2. DMEと交信する。
    地上のDME局との接近速度を知ることができる。
    地上にある局と飛行中を航行する航空機とでは高度差が有るため、原理上近ければ近いほど誤差は大きくなる。

  3. GPSを用いる。
    正確、かつ安価に対地速度を求める事ができる。

  4. 慣性航法装置を用いる。
    上記手段とは異なり、外部の援助をなしに求める事ができるが、長距離を飛行するほど誤差は増大する。

  5. ドップラーレーダーを用いる。
    同じく外部の援助なしに、かつ正確に求める事ができるが、戦闘機や大型機にしか搭載されていない。

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