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*&ruby(たもくてきくうぼ){【多目的空母】}; [#w3c29f41]

+1975年以降のアメリカ海軍における[[正規空母]]の別名。~
それまでの[[攻撃空母]]や[[対潜空母]]などを再統合したものであることに由来する。~
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+近年言われるようになった[[航空母艦]]の亜種に対する通称で、空母と他の[[艦艇]](主に[[揚陸艦]])の能力を組み合わせもの。~
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[[冷戦]]終結後、全面戦争の可能性が低減し、かわりに[[非対称戦争]]や災害派遣などへの対応が求められるようになり、[[機動力]]の高い兵器システムである空母に対して求められる能力は変化しつつある。~
多様な[[艦艇]]を有する艦隊で総合的な戦闘力を示せるアメリカを除けば、空母と[[揚陸艦]]などを展開させて立体的な作戦能力を誇示することは難しい。~
そこで、ユニットコストの高い空母を最大限に活用するためのマルチロール化を図ったものが多目的空母といえる。~
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上記の経緯から、[[軽空母]]と[[揚陸艦]]の能力を兼ね備えた、[[軽空母]]よりも大きく[[正規空母]]よりも小さい艦であることが多い。((アメリカの[[タラワ]]級や[[ワスプ]]級といった[[強襲揚陸艦]]も[[STOVL]]機の運用能力を持っているが、これらは揚陸部隊の支援を目的としたものであり、空母のように多様な任務を前提としたものではない))~
例としてイタリアの「カヴール」(空母兼[[輸送艦]])や、スペインの「フアン・カルロス1世」(空母兼[[強襲揚陸艦]])が挙げられる。~
また日本の[[海上自衛隊]]で、[[ひゅうが]]の後継となる[[19500トン型護衛艦]]は、[[ヘリコプター空母]]と[[揚陸艦]]の能力を兼ね備えたものになるといわれている。~
また日本の[[海上自衛隊]]で、[[ひゅうが]]の後継となる[[19500トン型護衛艦]]は、[[ヘリコプター空母]]と[[揚陸艦]]や補給艦の能力を兼ね備えたものになるとされている。~
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関連:[[航空巡洋艦]] [[航空戦艦]]~


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