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*&ruby(そくおうよびじえいかん){【即応予備自衛官】}; [#bbc77591]
[[自衛隊]]の[[予備自衛官]]制度のひとつで、1997年から[[陸上自衛隊]]に導入された制度。~
資格は、陸上自衛隊で1年以上勤務後に退職し、予備自衛官登録をしている元隊員のうち、現役時の最終階級が2等陸尉以下の者から志願と選考により選ばれた者。~
[[自衛隊]]の[[予備自衛官]]([[予備役]])制度のひとつ。~
1997年から[[陸上自衛隊]]に導入された。~
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一般の予備自衛官と同様、平時は民間人としての仕事を持っており、現役時代の技量を維持するために毎年合計30日間((訓練期間が長期間にわたることから、仕事の事情により数回に分けて参加することが認められているため「合計」という表現になっている))、「[[コア部隊]]」と呼ばれる部隊に招集されて訓練を受けるが、内閣総理大臣からの「防衛出動命令」により招集を受けた時はコア部隊に配属され、部隊を擁する[[師団]]、旅団及び方面隊の予備兵力として戦闘に参加する。~
また、「災害派遣出動」や「治安出動」「国民保護出動」の命令が下ったときは一般の予備自衛官と同様に必要に応じて招集される。~
[[陸上自衛隊]]出身の[[予備自衛官]]のうち、志願者を選考の上で登録する。~
現役時の最終[[階級]]が[[二等陸士>兵卒]]以下、[[一等陸尉>尉官]]以上の者は対象としない。~
定員は、自衛隊法第75条の2の2により8,075名とされている。~
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待遇も一般の予備自衛官と同様、基本的には現役隊員だった時代の最終階級が踏襲される((公式書類ではその階級の頭に「即応予備」という文字がつく))が、出動時の勤務実績により昇進することもある。~
主な目的は現役時代の技量を維持し、動員時の即応性の高い((一般の[[予備自衛官]]は年間の再訓練期間が5日間と短く、現役時代の練度を維持することが困難である。))人材を確保する事。~
そのため、平時の再訓練が年間30日まで増やされている((ただし、実際には「30日連続の欠勤」は社会生活に対して破壊的であるため、分割して数ヶ月ごとに訓練を受ける場合が多い。))。~
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[[自衛隊]]に[[防衛出動]]が発令された際は全員が[[コア部隊]]に招集され、予備兵力として戦闘待機に参加する。~
また、その他[[自衛隊]]への出動命令においても招集される場合がある。~
>なお、制度発足後に初めて招集されたのは、2011年の東日本大震災に対する災害派遣であった((これは[[予備自衛官]]全体に対しても「初めて」出された実任務への出動命令であった。))。

これ以外に、[[常備自衛官>自衛官]]の欠員を補う[[任期付自衛官]]として登用される事例もある。


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