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*&ruby(そうだんとうつきよくあんていしきてっこうだん){【装弾筒付翼安定式徹甲弾】};
*&ruby(そうだんとうつきよくあんていしきてっこうだん){【装弾筒付翼安定式徹甲弾】}; [#c05e2e44]
Armour Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot (APFSDS)~
(または離脱装弾筒付翼安定式徹甲弾)~
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[[装弾筒付徹甲弾]]の弾芯を更に小さくし、矢のような形状にすることによって、更に貫徹力を増大させたもの。この弾芯の形状だと、[[螺旋砲]]により回転を与えると弾道が不安定になってしまうため、[[滑腔砲]]と呼ばれるライフリングの無い砲を使用し、また弾芯に小翼(翼安定式の由来)をつけることで遠距離射撃を可能とした。 特殊な部品を使用することで、一応[[螺旋砲]]でも使用は可能である。~
[[徹甲弾]]の一種で、[[装弾筒付徹甲弾]]の発展系。矢のように鋭く小さな弾芯が特徴。~
弾芯に劣化[[ウラン]]を用いる[[劣化ウラン弾]]が有名だが、タングステン合金を用いるものもある。~
現行[[主力戦車]]の砲弾の中では最も高い[[装甲]]貫通性能を持つとされる。~
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APFSDSはおよそ1500m/secという高速で着弾するが、このような高速で着弾すると弾芯と装甲が互いに液状化したようになり、弾芯が身を削りながら装甲を侵徹していく。 この点で[[装弾筒付徹甲弾]]と大きく異なる。~
[[戦車]]の使用する砲弾の中では、[[装甲]]に対する貫通力がもっとも高いといわれており、現在先進諸国の主力である第三世代戦車の多くで採用されている。~
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関連:[[成形炸薬弾]] [[粘着榴弾]] [[高速徹甲弾]]~
弾芯が小さすぎてそのままでは弾道が安定しないため、尾部に翼を取り付けて安定をとる。~
また、回転すると弾道が不安定になるため、[[滑腔砲]]で運用される。

>[[施条砲]]で用いる場合は「スリッピング・バンド(スリップリング)」の装着が必要。~
これはボールベアリングで[[ライフリング]]を相殺し、弾芯の回転を防ぐ。

着弾時点での速度はおよそ1200m〜1500m/sec。~
その圧力で塑性流動が発生するため、弾芯と[[装甲]]が互いに液状化しながら侵徹する。~
この特性のため、よほど極端な角度でない限り[[装甲]]の[[避弾径始]]による跳弾が発生しない。

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関連:[[成形炸薬弾]] [[TPFSDS]]


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