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【相互確証破壊】 †
Mutual Assured Destruction(MAD).
冷戦期のアメリカ軍とソ連軍による抑止力概念。
「核兵器による先制攻撃に対して、(仮想敵国にとって到底許容不可能な)核兵器による報復攻撃を必ず実行できる体制を整えておけば、たとえ相手が同等の核武装を有する国であっても、報復攻撃による自滅を恐れて核攻撃を行うことができなくなり、結果として、誰も核兵器を使用する事ができなくなる」
という考え方。
一つの時代を象徴する思想であるため多角的に検証されており、当然ながら異論反論も多い。
典型的な論駁としては以下のようなものがある。
- (種々のトラブルにより)核兵器が不時発射されてしまう可能性はゼロではない。
考えられる「トラブル」には、「運用要員の機械的操作ミスや自然災害、他国のスパイや特殊部隊・テロリストなどによる物理的破壊」、あるいは「コンピュータマニアによる発射管制システムへのハッキング」「システム制御プログラムの欠陥」などといった論理的破壊がある。
- 核兵器の運用責任者が、つねに事態を正しく認識して正常な決断を行えるとは限らない。
事実、戦略哨戒の任務につく戦略爆撃機・戦略潜水艦のクルーや弾道ミサイル基地の発射管制官は、常に戦場と同様の強度のストレスに晒されていたという。
- 核戦争の勃発をリスクだと考えない第三者がテロリズムの手段として核兵器を使う可能性がある。
- 核兵器保有国が国家総力戦に突入するような事態がひとたび発生してしまえば抑止力は機能しない。
- 核兵器保有国の政府が何らかの形で崩壊した場合、保有していた核兵器、核物質、核技術者が散逸してしまう可能性がある。
更にこれらが、大国と敵対関係にある独裁国家の手に渡ってしまうと、地域安全保障上の重大な脅威となる恐れもある。ならず者国家の項も参照。
現在に至るまで相互確証破壊はひとまず上手く機能している……少なくとも核戦争は起きていない。
しかしそこに至る経緯は偶然や幸運の産物であって、近い将来に核戦争が起きるものと危惧する声は少なくない。