【阻塞気球】(そさいききゅう)

barrage balloon.

航空機の進路妨害を目的として設置される気球の一種。
気球と地面をワイヤーで結びつけておく事で、航空機が気球の下を通過できないようにする。

航空機を損傷させるほど頑丈で重いワイヤーが必要な関係上、あまり高空まで揚げる事はできない。
従って高度上昇によって迂回する事ができるため、実際の運用では高射砲なしには成り立たない。
逆に、高射砲での対処が難しい地形追随飛行急降下爆撃を防ぐ効果が期待できる。

第二次世界大戦中、バトル・オブ・ブリテンでイギリス軍が使用され、成果を上げた。
しかし爆撃機が高高度から攻撃を行うようになると急速に存在価値を失い、1944年を最後に生産されなくなった。


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