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*&ruby(そさいききゅう){【阻塞気球】}; [#of080192]
[[第二次世界大戦]]中に使用された戦場防空兵器。~
ワイヤーで地上に固定された気球を多数浮遊させることにより「網」を張り、[[航空機]]の進入を阻み[[攻撃機]]による機銃掃射や爆撃を困難にさせる。~
しかし、(ワイヤー自体の重さの関係から)あまり高空には揚げられないため、低高度域から侵入してくる機体を[[高射砲]]が対応可能な高度((低高度域に侵入してきた目標に対しては、砲身の旋回・俯仰に時間的余裕がなくなってしまう。))まで押し上げる役割を果たしていた。~
barrage balloon

[[航空機]]の進路妨害を目的として設置される気球の一種。~
気球と地面をワイヤーで結びつけておく事で、航空機が気球の下を通過できないようにする。

航空機を損傷させるほど頑丈で重いワイヤーが必要な関係上、あまり高空まで揚げる事はできない。~
従って高度上昇によって迂回する事ができるため、実際の運用では[[高射砲]]なしには成り立たない。~
逆に、[[高射砲]]での対処が難しい[[地形追随飛行]]や[[急降下爆撃]]を防ぐ効果が期待できる。~
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主に[[バトル・オブ・ブリテン]]でイギリス軍が使用した。~
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また、対抗手段として、[[爆撃機]]の先端に大きなカッターを装備した「対阻塞気球機」も誕生した。
[[第二次世界大戦]]中、[[バトル・オブ・ブリテン]]でイギリス軍が使用され、成果を上げた。~
しかし[[爆撃機]]が高高度から攻撃を行うようになると急速に存在価値を失い、1944年を最後に生産されなくなった。


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