【戦略核兵器】(せんりゃくかくへいき)

核保有国自身が国家総力戦を行う場合にのみ使用される核兵器。とはいえ戦術核兵器であれば他の状況で使用できるというわけでもないので、一般的には戦略爆撃機弾道ミサイルで運用される核兵器を指す。
第二次世界大戦において広島と長崎に投下された原子爆弾を除けば、相互確証破壊戦略を担うための抑止力としてのみ存在する。大戦終結後から現在に至るまで戦略核兵器を保有する国家が国家総力戦を行うような事態は発生していない。

この事実は「核兵器さえ保有すれば小国が圧倒的な大国相手に事を構えても国家総力戦を仕掛けられずに済む」という認識を世界各国に与えており、特に深刻な外交問題を抱える独裁政権は安全保障の理由から核保有を強く望む傾向にある(いわゆるならず者国家)。


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