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*&ruby(せんしゃくちくしゃ){【戦車駆逐車】}; [#s81e0cf7]
&ruby(タンクデストロイヤー){Tankdestroyer};（英）~
&ruby(ヤクトパンツァー){Jagdpanzer};（独）~
Tank destroyer.~
~
[[戦車]]の撃破を目的として開発・運用される軍用車両。~
「対戦車車両」「対戦車[[自走砲]]」とも呼ばれる。~
なお、この種の車両のなかでも[[戦車]]に準ずる装甲を備えるものは「[[駆逐戦車]]」と呼称される場合がある。~
[[第二次世界大戦]]期に多数が開発・運用された。~
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戦後は[[国家総力戦]]体制の影響で混乱状態にあった[[兵站]]の整理統合に伴い、戦車駆逐車の役割は[[主力戦車]]に置き換えられ、結果として戦車駆逐車そのものが新規開発されることは少なくなった。~
~
今日では[[対戦車ミサイル]]の発達により、ほぼ全ての軍用車両が必要に応じて戦車駆逐車としての運用が可能となっている。~
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関連：[[Strv.103]] [[60式自走無反動砲]] [[61式戦車]] [[74式戦車]] [[16式機動戦闘車]]~
[[戦車]]を撃破する事を目的とする装甲車両。「対戦車車両」「対戦車[[自走砲]]」とも。~
**主な種類 [#a9d20e69]
***[[第二次世界大戦]]期 [#g6ed368e]
-アメリカ
--[[M3 GMC>M2ハーフトラック]]
--M6 GMC「ファーゴ」
--[[M10 GMC>M4（戦車）#y9cc0cf2]]
--M18 GMC「ヘルキャット」
--[[M36 GMC「ジャクソン」>M4（戦車）#y9cc0cf2]]
--T95駆逐戦車~
~
-ソビエト連邦
--SU-152
--SU-85
--SU-100
--ISU-122
--ISU-152~
~
-イギリス
--[[アキリーズ>M4（戦車）#y9cc0cf2]]
---アヴェンジャー
--A39「トータス」
--AEC Mk �� 砲運搬車「ディーコン」
--自走17ポンド砲運搬車「アーチャー」~
~
-ドイツ
--�宜翅仞鐚崋�走砲
--ナースホルン
--マルダー
--[[3号突撃砲>3号戦車]]
--[[4号突撃砲>4号戦車]]
--[[4号駆逐戦車>4号戦車]]
--[[ヘッツァー]]
--[[エレファント>6号戦車]]
--[[ヤークトパンター>5号戦車]]
--[[ヤークトティーガー>6号戦車]]~
~
-日本
--三式砲戦車
--試製五式砲戦車（試製新砲戦車(甲)）
--ジロ車
--四式十五糎自走砲「ホロ」
--三式砲戦車「ホニ�掘�
--一式七糎半自走砲「ホニ�機�
--一式十糎自走砲「ホニ�供�~
~
-イタリア
--セモヴェンテ m40/41/42/43~
~
-ルーマニア
--マレシャル駆逐戦車
--TACAM R-2
--TACAM T-60
~
***戦後 [#nb26b13d]
-アメリカ
--M50「オントス」
--M56「スコーピオン」
--M825
--[[M901ITV>M113]]
--[[LOSAT]]
--[[LAV-AT>ピラーニャ]]
--[[M1128「ストライカーMGS」>ストライカー(装甲車)]]
--[[M1134「ストライカーATGM」>ストライカー(装甲車)]]~
~
-ソ連/ロシア
--2P27
--2P32
--9P122
--9P124
--9P137
--9P148
--[[IT-1>T-62]]
~
-イギリス
--FV4101「クロムウェル（チャリオティア）」重対戦車砲
--[[FV102「ストライカー」>ストライカー]]
--FV438「スウィングファイア」~
~
-フランス
--[[AMX-10RC]]
--[[AMX-13 T75>AMX-13]]
--[[VBCI]]（対戦車ミサイル搭載型）~
~
-ドイツ
--KJPZ4-5
--RJPZ-2
--ヤグアル1/2~
~
-日本
--[[60式自走無反動砲]]
--[[16式機動戦闘車]]~
~
-イスラエル
--[[ペレフ>M48]]~
~
-イタリア
--チェンタウロ~
~
-南アフリカ
--ルーイカット~
~
現代の軍事戦略に照らし合わせて考える場合、戦車駆逐車は予算の無駄遣いとしか言いようがない。~
陸戦で[[主力戦車]]と互するならば[[主力戦車]]をもって充てればよく、わざわざ対戦車のみに特化する必要はない。~
実際、戦車駆逐車という畸形の兵器が運用されたのは後にも先にも[[第二次世界大戦]]とその直後のみである。~
実態を言えば、戦車駆逐車は型落ちして役に経たなくなった旧式[[戦車]]を再利用するための苦肉の策である。~
[[国家総力戦]]の最中に高価な[[戦車]]を[[用途廃棄]]にする余裕などあるはずもなく、使えるものは無理にでも使い続けるしかなかった。~
このため、旧式[[戦車]]の[[主砲>カノン砲]]を換装するなど改装を施し、必要最低限の戦力を確保して戦場に送り返したものである。
無論、元が旧式なので[[装甲]]・[[機動力]]ともに新世代の[[戦車]]に比べれば明らかに見劣りする代物だった。~
よって必然的に[[待ち伏せ>アンブッシュ]]が多用され、敵[[戦車]]から反撃を受ける前に撤退する[[ゲリラ]]的な運用が主であった。~
しかし火力だけは戦車に互するものであり、最新の[[戦車]]を確保できないような逼迫した[[前線]]では大いに活用された。
>このとき、どのような改装を施すかという設計思想は各国で異なっていた。~
ドイツでは比較的に[[装甲]]など生存性を重視し、[[砲塔]]を撤去するなど戦闘時の[[機動力]]を犠牲にする傾向にあった。~
逆にアメリカでは[[装甲]]を犠牲にして軽量化し、使い勝手と[[機動力]]を重視する傾向にあった。~
これは[[前線]]が次第に連合国有利に傾いていき、アメリカが攻勢に、ドイツが防戦に傾いていった戦況を反映するものとされる。
戦後は[[国家総力戦]]体制の影響で混乱状態にあった[[兵站]]が整理統合され、戦車駆逐車は新造の[[戦車]]に事後を託して姿を消していった。~
また、今日では[[対戦車ミサイル]]の発達により、ほぼ全ての軍用車両が必要とあらば一切の改装なく戦車駆逐車として運用可能になっている。
関連：[[Strv.103]] [[60式自走無反動砲]] [[61式戦車]] [[74式戦車]]
