【宣戦布告】(せんせんふこく)

Declaration of war

ある国家が仮想敵国との外交問題を決着するために軍事力を行使する、と公式に宣言する事。
交戦する部隊展開する前に布告するのが望ましいとされているが、当然ながらそのような布告は自軍の作戦を暴露しあたら人命を損なう行為であり、非対称戦争でない限り尊重されない。
最も誠実な場合でも宣戦布告とほぼ同時に攻撃を開始するか、宣戦布告した事実そのものを欺瞞情報やプロパガンダとして第五列で活用される事となる。

現代の戦時国際法は、宣戦布告を伴わない事実上の戦争を法的に正当な戦争であるとは認めず、「不正規戦闘」「事変」もしくは紛争として区別する。
ただし、開戦した後に宣戦布告する事も可能ではある。
宣戦布告せずに事実上の戦争を開始する事はしばしば国際社会における非難の対象となるが、ほとんどの戦争当事国はこのリスクを考慮しない*1

関連:不戦条約 真珠湾攻撃 最後通牒


*1 大抵は戦争行為そのものが他国との利害衝突を引き起こしているので、宣戦を布告するだけで回避できる性質のものではない

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