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*&ruby(ちとせくうこう){【千歳空港】}; [#o85a9868]
北海道千歳市に所在する、[[防衛省]]管理の軍民共用[[空港]]。~
隣接して民間機専用の[[新千歳空港]]があるため、事実上軍用飛行場([[航空自衛隊]]が供用)として利用されている。~
北海道千歳市に所在する、[[防衛省]]の管理する[[空港]]。~
定義上は軍民共用だが、[[航空自衛隊]]・[[海上保安庁]]以外の利用者はほとんどいない''事実上の軍用[[飛行場]]''である。~
当該地域の民間機は近隣の[[新千歳空港]]で[[離>離陸]][[着陸]]するのが普通。~
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本空港の歴史は、1926年に当時の千歳村民有志が建設した着陸場にはじまる。~
その後、1939年に[[帝国海軍航空隊>日本軍]]の基地が開庁し、[[大東亜戦争]]中は日本列島北部の有力な航空基地となった。~
その後、1939年に[[帝国海軍航空隊>日本軍]]の基地が開庁し、[[大東亜戦争]]中は日本列島北部の有力な[[航空基地>飛行場]]となった。~
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終戦後は日本国内の多くの飛行場と同様、[[連合国軍>連合国(第二次世界大戦)]]([[アメリカ軍]])に接収されていたが、1957年に日本政府([[防衛庁]])に返還され、[[航空自衛隊]]の基地(千歳基地,JASDF Chitose Air Base)が開設。~
以来、[[航空自衛隊]]の基地と民間施設が併設された軍民共用飛行場として用いられてきた。~
終戦後は[[連合国>連合国(第二次世界大戦)]]に接収されていたが、1957年に日本政府に返還される。~
以降は[[防衛庁]]の管理下に置かれ、[[航空自衛隊]]の基地(千歳基地,JASDF Chitose Air Base)が開設。~
以来、[[航空自衛隊]]の基地と民間施設が併設された軍民共用[[飛行場]]として用いられてきた。~
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そして1970年代になると、北海道と本州とを往来する旅客が利用する交通手段がそれまでの[[鉄道]]及び船舶(旧国鉄青函航路)から[[航空機]]へシフトしはじめ、1980年代初頭には8割が航空機を利用するまでに至った((現在でも、[[羽田>東京国際空港]]〜[[新千歳>新千歳空港]]間の路線は、世界有数の旅客数を誇る航空路線となっている。))((余談ながら、当時の国鉄はこの事により、北海道内の長距離列車の運行体系を「函館を中心とする対本州連絡重視」から「札幌を中心とする道内主要都市相互間の連絡重視」へシフトせざるを得なくなり、これは現在のJR北海道にも受け継がれている。))が、同時に、[[自衛隊]]施設との並存が問題になってきた。~
>施設の物理的な収容能力もさることながら、本空港に所在する空自基地は、米ソ[[冷戦]]当時の[[仮想敵国]]とされていたソ連と千島列島・宗谷海峡を挟んで向き合う「最前線」の航空基地であったことから、所在の戦闘機部隊に[[対領空侵犯措置]]([[スクランブル]])の発令される頻度が極めて高く、民間機の便数増加に伴ってそれとの並存が難しくなっていった。
しかし1970年代、北海道と本州を往来する[[旅客機]]の便数が増え始めると共に、[[航空自衛隊]]施設との併存が難しくなり始めた。~
北海道は[[仮想敵国]]であるソ連・ロシアと相対する[[対領空侵犯措置]]の最前線であり、[[スクランブル]]の頻度が非常に高い。~
これに加えて日本国内有数規模の定期路線を並行的に運行するのは不可能に近かった((本空港は2本の[[滑走路]]を持っていたが、これは冬季の除雪を考慮したもので、同時使用ができるというわけではなかった。&br;  なお、現在の[[新千歳空港]]も2本の[[滑走路]]を持っており、当地には合計4本の[[滑走路]]があるが、''4本同時に使用できるわけではない。''))。~
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1988年、民間機は隣地に建設された「新千歳空港」に移行し、事実上の軍用飛行場となった。~
>なお、近年[[LCC>格安航空会社]]の増便に対処するため、本空港の一部を民間に再開放することが検討されているという。

このため、1988年に本空港東側に民間機専用の[[滑走路]]及び施設を建設し、民間機の全てを「新千歳空港」と名づけたその施設に移行、事実上の軍用飛行場となった。~
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現在は空自の他、[[海上保安庁]]の航空基地も置かれている。~
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**空港情報 [#a1c411b0]
種別:共用飛行場([[防衛省]]管理)~
[[滑走路]]:3,000m(18L/36R)、 2,700m(18R/36L)~
3レターコード:なし~
4レターコード:RJCJ~
|種別|軍民共用(事実上、軍用飛行場)|
|[[滑走路]]|3,000m(18L/36R)&br;2,700m(18R/36L)|
|3レターコード|なし|
|4レターコード|RJCJ|
|[[ILS>計器着陸装置]]|あり|
|設置・管理者|[[防衛省]]([[航空自衛隊]])|

**自衛隊の配備部隊 [#t7164137]
[[航空自衛隊]](以下、この項において同じ)
-北部航空方面隊隷下
--第2航空団
---第201飛行隊([[F-15J/DJ>F-15]]、[[T-4]]を配備)
---第203飛行隊([[F-15J/DJ>F-15]]、[[T-4]]を配備)
--[[北部航空施設隊>工兵]]第2作業隊
-[[北部航空方面隊>航空方面隊]]隷下
--[[第2航空団>航空団]]
---[[第201飛行隊>スコードロン]]([[F-15J/DJ>F-15]]、[[T-4>T-4(日本)]]を配備)
---第203飛行隊([[F-15J/DJ>F-15]]、[[T-4>T-4(日本)]]を配備)
--整備補給群
--基地業務群
---第2基地防空隊([[VADS]]、[[81式短距離地対空誘導弾]]、[[91式携帯地対空誘導弾]]を配備)
--北部航空警戒管制団
---第1移動警戒隊
--第3高射群
---第9高射隊([[パトリオット>MIM-104]]を配備)
---第10高射隊([[パトリオット>MIM-104]]を配備)
---指揮所運用隊
--北部高射群([[地対空誘導弾パトリオット>MIM-104]]を運用)
---第9高射隊([[PAC-3>MIM-104]]を配備)
---第10高射隊([[PAC-2>MIM-104]]を配備)
--[[北部航空施設隊>工兵]]
---第2作業隊
-[[航空総隊]]直轄
--航空救難団飛行群
---千歳救難隊([[U-125A>U-125]]、[[UH-60J>UH-60]]を配備)
--高射教導隊
---基地防空教導隊
-航空支援集団隷下
--航空救難団
---千歳救難隊([[U-125A>U-125]]、[[UH-60J>UH-60]]を配備)
-[[航空支援集団]]隷下
--航空保安管制群
---千歳管制隊
--航空気象群
---千歳気象隊
--特別航空輸送隊
---第701飛行隊([[B747-47C]](日本国政府専用機)を配備)
---第701飛行隊([[B-777-300ER>B777-3SBER]]([[日本国政府専用機>政府専用機]])((同機の格納庫・専用[[スポット]]及び整備拠点は民間機用の空港である[[新千歳空港]]の側にある。))を配備)
---整備隊
-防衛大臣直轄
--[[航空警務隊>憲兵]]千歳地方警務隊
--航空システム通信隊
---移動通信群第3移動通信隊
--[[航空警務隊>警務科]]
---千歳地方警務隊

**その他の官公庁航空組織 [#r0defbf1]
-[[海上保安庁]]第一管区海上保安本部
--千歳航空基地(JCG Chitose Air Station,DHC-8及びキングエア350を配備)
--千歳航空基地(JCG Chitose Air Station,以下の機体を配備)
---[[デ・ハビランド・カナダ]][[DHC-8-Q315>DHC-8]](おおわし1号、おおわし2号、おおわし3号を配備)
~


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