【千歳空港】(ちとせくうこう)

北海道千歳市に所在する軍民共用空港
隣接して民間機専用の新千歳空港があるため、事実上軍用飛行場(航空自衛隊が供用)として利用されている。

本空港の歴史は、1926年に当時の千歳村民有志が建設した着陸場にはじまる。
その後、1939年に帝国海軍航空隊の基地が開庁し、大東亜戦争中は日本列島北部の有力な航空基地となった。

終戦後は日本国内の多くの飛行場と同様、連合国軍アメリカ軍)に接収されていたが、1957年に日本政府(防衛庁)に返還。
以来、航空自衛隊の基地と民間施設が併設された軍民共用飛行場として用いられてきた。

しかし、本空港に所在する空自部隊は、米ソ冷戦当時の仮想敵国とされていたソ連と千島列島・宗谷海峡を挟んで接する最前線だったこともあって、対領空侵犯措置スクランブル)の発令される頻度が極めて高く、民間機の便数増加に伴ってそれとの並存が難しくなっていった。
このため、1988年に本空港東側に民間機専用の滑走路及び施設を建設して民間機の全てをそちらに移行、事実上の軍用飛行場となった。

現在は空自の他、海上保安庁の航空基地も置かれている。

空港情報

種別:共用飛行場(防衛省管理)
滑走路:3,000m(18L/36R)、 2,700m(18R/36L)
3レターコード:なし
4レターコード:RJCJ

自衛隊の配備部隊

航空自衛隊(以下、この項において同じ)

  • 北部航空方面隊隷下
  • 航空総隊直轄
    • 高射教導隊
      • 基地防空教導隊
  • 航空支援集団隷下
    • 航空救難団
    • 航空保安管制群
      • 千歳管制隊
    • 航空気象群
      • 千歳気象隊
    • 特別航空輸送隊
      • 第701飛行隊(B747-47C(日本国政府専用機)を配備)
  • 防衛大臣直轄
    • 航空警務隊千歳地方警務隊
    • 航空システム通信隊
      • 移動通信群第3移動通信隊

その他の官公庁航空組織

  • 海上保安庁第一管区海上保安本部
    • 千歳航空基地(DHC-8及びキングエア350を配備)

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