【赤外線パルスジャマー】(せきがいせんぱるすじゃまー)

赤外線誘導ミサイルを回避するためのECMの一つ。IRパルスジャマー。

通常、赤外線誘導ミサイルのシーカー内では放射状のスリットの入った円盤が回転しており、シーカーが捉えた赤外線源が命中コースから外れると、スリットによって発生したパルス状の信号がセンサーに入ってくる。
この信号を感知すると、ミサイルは目標が命中コースから外れたと判断して、修正のために舵を切る仕組みになっている。

そこで、赤外線誘導ミサイルに狙われた機体が強力な赤外線パルスを発するのがこのシステムである。
強力な赤外線パルスが発せられれば、ミサイルは目標が命中コースから外れたと判断して舵を切るが、いくら舵を切っても赤外線パルスが入ってくるために本来の目標を捉えられず、やがて目標に命中しないまま、推進剤を使い果たして墜落してしまうことになる。

なお、画像誘導を併用したミサイルの場合はこの方法では回避できず、DIRCM?などの別の対抗手段が必要となる。


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