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*&ruby(せいきくうぼ){【正規空母】}; [#yc40bd95]
[[軽空母]]に対する大型の[[航空母艦]]。~
アメリカの[[レキシントン]]に始まり、日本・イギリス等が建造した。~
明確な基準は無いが、数万トン規模の[[排水量]]を持つ巨艦であり、[[CTOL]]機が運用可能なことが共通している。~
+[[艦隊決戦]]ないし[[攻勢対航空作戦]]を想定して設計・建造された[[航空母艦]]。~
明確な基準は無いが、[[CTOL]]機を運用し、[[飛行甲板]]を持つ事を必須とする。~
滑走のスペースと[[ペイロード]]の関係で大型化が必須で、[[排水量]]は概ね数万トン以上。~
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搭載機数は型によって大きく違い、日本海軍の大鳳・[[信濃]]やイギリス海軍のイラストリアス型のように、40機程度にとどめて[[装甲]]を厚くしたものや、[[アメリカ海軍]]の[[エセックス]]型、[[ミッドウェイ]]型のような100機を超す搭載機数を持つものもある。~
搭載機数は型によって大きく異なる。~
[[旧日本海軍>日本軍]]の[[大鳳]]・[[信濃]]やイギリス海軍の[[イラストリアス]]級などは[[装甲]]防御を重視し、[[艦載機]]は40機程度に留まっていた。~
一方で[[アメリカ海軍]]の[[エセックス]]級、[[ミッドウェイ]]級などは火力に特化して100機以上を搭載する。~
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[[第二次世界大戦]]後ではその[[コスト・パフォーマンス]]の悪さから、徐々に廃れて軽空母・[[STOVL空母]]に移行し、現在運用されているのはアメリカの[[ニミッツ]]型、[[エンタープライズ]]型、ロシアの[[アドミラル・オブ・ザ・ソビエトフリート・NG・グズネツォフ]]、フランスの[[シャルル・ド・ゴール]]、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ(旧フランス艦フォッシュ)のみとなっている。~
[[第二次世界大戦]]においてその運用思想の有効性を証明し、[[大艦巨砲主義]]を過去のものとした。~
しかし、戦後になると[[艦載機]]の技術進歩に伴う[[金の壁]]を打ち破れず、徐々に廃れていった。~
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関連:[[大型空母]] [[攻撃空母]] [[対潜空母]]~
現代では[[海軍]][[戦略]]の中核からは外れ、国威発揚など政治的色彩が強くなっているのが現状である。~
とはいえ、単艦戦力としてはまさに圧倒的であり、[[抑止力]]としては今なお強烈な存在感を保っている。~
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関連:[[大型空母]] [[軽空母]] [[V/STOL空母]] [[攻撃空母]] [[対潜空母]] [[スーパーキャリアー]]~
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+旧日本海軍においては船体の規模によらず、(改造ではなく)起工時から空母として建造されたものを指した。~
このため、[[鳳翔]]のような([[排水量]]で見れば[[軽空母]]に分類される)小さな艦が正規空母とされた一方、[[赤城]]や[[信濃]]((いずれも未完成の[[超ド級]][[戦艦]]・[[巡洋戦艦]]から改造されたものであった。))のように巨大な艦も単なる「[[航空母艦]]」に分類されていた。~


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