【制服組】(せいふくぐみ)

防衛省の特別職国家公務員である自衛隊員のうち、自衛隊における実務を行う自衛官の通称。
いわゆる「武官」で、制服の着用が義務付けられている事を揶揄する慣用表現である。

戦時国際法においては、日本国軍隊の成員であり、戦闘員であると解されている*1

文民統制の原則により、いわゆる軍政分野への関与は許されていない。
最上位の意志決定は国会・内閣で為され、現役の自衛官は内閣総理大臣・防衛大臣の職務に就く事ができない。

旧軍時代には陸軍大臣・海軍大臣は現役の大将中将でなければ就く事ができなかった。
また、軍人が内閣総理大臣や他の閣僚に就任する事を妨げる法規もなかった。

この事が軍国主義を招き悲惨な戦争を引き起こした、という左翼に傾いた史観が戦後の主立った評価である。
歴史観の是非はともかく、現状の自衛隊では現役の幹部が為政者となる事は認められていない。

関連:背広組


*1 日本政府は「自衛隊軍隊ではなく、隊員は軍人ではない」と主張しているが、おおむね黙殺されている。

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